新時代の茶道を展開するWACHAは日本スタートアップ企業のグローバル展開を支援する日本貿易振興機構によって、独自性と伝統文化の啓蒙に貢献する姿勢が評価され、革新的な日本スタートアップ企業40社に選出。2022年1月5日から1月8日に米国・ラスベガスで開催される世界最大規模のテクノロジー展示会「CES 2022」に「ROBOT MATCHA CAFE」をテーマに初出展することを発表した。
日本の伝統文化である「茶道」を500年ぶりにアップデート
昨今、MATCHA(抹茶)という言葉こそ世界に通用するようになったが、日本国内におけるお茶の消費量は右肩下がりで、日本の伝統文化である茶道も茶道人口の高齢化や人口減少、文化継承の担い手不足、嗜好性の変化などの影響により、文化そのものの継承が危ぶまれる状況下にある。
WACHAは茶道業界を盛り立てるために茶道の楽しさを体感してもらうきっかけとなる茶道チューターロボットの「千のロビ」とのコミュニケーション対話を筆頭に、現代人が抱えがちな心身の悩み(スマートフォンやパソコンの見過ぎによる眼精疲労や過緊張状態によるストレスなど)に対しても、今までになかった果実やハーブを用いた「3色抹茶」や漢方の知見を活かした「漢方和菓子」など、新しい切り口で茶道をもっと楽しく感じる仕組みを構築している。従来の茶道における体験を多忙な現代人の心身に寄り添う形にリニューアルして提供することで、実社会へのテクノロジーの浸透と伝統文化の啓蒙・継続に貢献していく。
WACHAの出展は日本貿易振興機構が設置するJ-Startup/JAPANパビリオンでの出展となり、ブースでは茶道ロボットとの対話型デモや、茶道VRを用いたデモ体験を行う予定。茶道ロボットは日本語と英語に対応し、日本のお茶会においてチューター的な役割を担い、茶道の初心者や海外の人でも気軽に参加できる体験を提供する。また、「CES 2022」への出展を皮切りに、WACHAの事業展開を加速していく。
今後について
今後は国内外で得た知見を元に「茶道事業」を軸に世界に通用する日本文化の革新を進めると共に、実社会におけるロボットと人間の共創、漢方学や栄養学に基づくメカニズムの応用など、さまざまな側面からのアプローチを行っていく。「NEO TECHNOLOGY CULTURE FOR A BETTER WORLD」(今まであったテクノロジーや文化の新しい形でよりよい世界を)の実現を目指し、期待を超えた新たな価値の創出に挑戦し続けていく。
WACHA公式サイト
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。