パナソニック株式会社は、2022年1月7日まで開催される「CES 2022」に出展している。
同社はコロナ禍を考慮し、会場の展示ブースでは映像放映のみとし、商品展示はしていない。一方でコンセプトを含む、環境対策に関連する多彩な技術、サービス、製品群を紹介、提案している。
Panasonic GREEN IMPACT
今回のオンライン展示では、環境をメインテーマに、くらし、街、工場、モビリティなどの幅広い分野で環境問題解決に貢献する取り組みや技術を中心に紹介。
オンラインのプレスカンファレンスでは、グループCEOの楠見雄規氏から、環境の取り組みに対するコンセプト「Panasonic GREEN IMPACT」を動画メッセージで発表した。
■CEOメッセージ]Panasonic GREEN IMPACT
■Panasonic GREEN IMPACT ~パナソニックのCO2削減への貢献
パナソニックの主な展示内容
同社はオンラインで、パナソニックの環境に対する取り組み事例を領域ごとに紹介している。
くらし・家
冷暖房の効率化や自然の力を活用しながらCO2を削減
・熱交換換気扇(北米市場向け)
パナソニックが開発・製造したDCモータと、独自のモータ制御技術により、排気と給気の独立運転を実現し、確実な換気と省エネ性を提供する北米の熱交換換気扇モデル。
・真空断熱ガラス
真空断熱ガラスは、従来のトリプルガラスと同程度の断熱性能(国内最高クラス)を厚さ6 mmで実現。住宅において最も大きい窓からの熱漏洩を抑制することで、お客様の生活におけるCO2排出削減に貢献。
・ヒートポンプ式温水暖房機「Aquarea」
ヒートポンプ式温水暖房機「Aquarea」は、大気中の熱を集めて熱交換するため、化石燃料を用いた従来の燃焼系の暖房機器に比べ約8割CO2排出量を抑制。
街
ビルや街全体のエネルギー効率を高めて、総合的にCO2排出を削減。
・サスティナブル・スマートタウン(SST)
SSTとは、工場跡地を活用し、環境へも配慮し、社会・地域課題解決を目指す街づくりを進める活動。第3弾のSuita SSTでは「再エネ100タウン」を掲げ、タウン内の使用電力を100%再生可能エネルギーで運用することを目指す。
■Fujisawa SST promotion movie (Short ver.)
・RE100化ソリューション
「RE100化ソリューション」とは、事業活動で消費するエネルギーを100%再生可能エネルギーで賄う取り組み。純水素型燃料電池、太陽電池、蓄電池を組み合わせ、カスタマイズも可能なソリューション実現に向け、2022年4月に自社の草津工場での実証を開始予定。
■Hydrogen Fuel Cells Are Market Ready
・純水素型燃料電池
純水素型燃料電池は、業界最高の発電効率56%を実現します。出力は5kWで、連結して出力アップも可能。今後の本格活用を通じ、脱炭素社会の実現に貢献する。
・ビル・オートメーションシステム
ビルの照明、空調、電力量などのエネルギーマネジメントによる、省エネの実現に向けた取り組み。
・照明設計
空間に配慮した照明設計・適所適光照明などによる省エネの取り組み。
モビリティ
動力の電動化、電力の効率的な利用でCO2排出量削減に貢献
・EV用リチウムイオンバッテリー
パナソニックは、業界を先行するEV用リチウムイオンバッテリーの開発と量産でEV普及に貢献すめ。環境配慮設計も合わせ持続可能な社会を目指す取り組み。
・EV充電器制御システム
EV普及には、数多くの充電器が必要となり、高コスト化や既存電力システムへの影響など、多くの社会課題が発生する。これらを解決するEV充電器制御システムの実現を通じて社会のEV化に貢献する。
・クラウド型バッテリーマネジメントシステム(UBMC)
電動モビリティなどに搭載される様々なバッテリーを遠隔から監視・運用するシステムを構築した。電池知見を応用した独自のAI技術により、電欠防止など安心・最適な電池利用をサポート。
■UBMC-Universal Battery Management Cloud System
開発中の先進技術
将来のクリーンエネルギーの普及を促進する技術でCO2排出量削減に貢献
・ペロブスカイト太陽電池
独自のインクジェット塗布技術と材料技術により、高効率かつ様々なサイズ対応可能な太陽電池を開発中。従来、設置が困難だったビル壁面や窓への太陽電池の設置を目指す。
・アニオン交換膜型水電解
再エネ電力を活用し低コストで水素を製造するために必要な貴金属フリーの高活性触媒材料を開発している。生成した水素は発電・燃料用途だけでなく、化学品原料、製鉄還元剤等の用途にも活用することで、カーボンニュートラル実現に貢献することを目指す。
北米事業を中心とした展示内容(オンラインと※印はリアル体験が可能)
北米事業は、「Lifestyle Technologies」「Immersive Experiences」「Smart Mobility」「Healthy Environments」「Food Tech Solutions」「Sustainable Energy」の6つのカテゴリーで、商品やソリューションをご紹介。
Lifestyle Technologies
・ヘッドホン
新製品EAH-A800は、リアルな高音質とクリアな通話品質を実現したTechnicsのワイヤレスノイズキャンセリングオーバーイヤーヘッドホン。
・ゲーミングスピーカー
SC-GN01は、スクウェア・エニックス社の人気ゲーム「ファイナルファンタジーXIV」とコラボレーションした肩掛けタイプのゲーミングスピーカー。SC-GN01は、CES Innovation Awardsを受賞した。
・LUMIX Cameras
DC-BS1HとDC-BGH1は、マルチカメラでの収録や配信に適したBOX型のミラーレス一眼カメラ。
・HomeCHEF 7-in-1 コンパクトオーブン
HomeCHEF 7-in-1 NUSC180Bは、好評を博しているエアフライ機能、グリル機能、コンベクションオーブン機能、スチーム機能の4つの機能に加えて、新たにスチームコンベクション機能、煮込み機能、発酵機能をコンパクトな筐体に搭載したマルチオーブン。美味しくヘルシーな幅広い料理を、家庭で簡単かつ短時間で作れる調理体験を提供。
・Alexa対応オーブンレンジ
NN-SV79MSは、ボタンの数が少なくスタイリッシュなデザインの、Alexa対応インバーター・オーブンレンジ。20種類のオートメニューを搭載し、100種類以上の音声コマンドが利用できる。ボタンが多すぎて機能が使いこなせないといった悩みから解放し、調理の幅を広げる。
Immersive Experiences
・VRグラス ‘MeganeX’
軽量・高画質が特徴のSteamVR対応VRグラス商品。
・メタバース用ボディトラッキング装置 ‘HaritoraX’
日本で発売済みの製品を、北米でも販売を開始しています。本製品はCES Innovation Awardsを受賞した。
・メタバース用減音マイク ‘mutalk’
大きな声を出しても外部に音が漏れない無線マイク。
・メタバース用人体冷熱デバイス ‘Pebble Feel’
メタバース空間から暑い・寒い等の温度感覚を感じ取れる製品。
・Immersive Theater ※ブースで体験可能
プロジェクター、PTZカメラ、ライブ映像制作プラットフォームKAIROS(ケイロス)等で創り出す新たなライブ映像の演出を提供。
Smart Mobility
・OneConnect
北米で電動モビリティを製造・販売するTROPOSと協業し、パナソニックの車両管理・運行管理アプリケーションを活用して、車両管理の効率化やトータルコスト削減に向けた取り組みを進めている。
・車載ソリューション ※Eバイクは、屋外に体験コーナー有り
AR HUD、オーディオ、EバイクなどOEM向けの最新商材を紹介。
・V2X(※)(交通管理システムCirrus by Panasonic)
車両同士、または路側機(路側に設置される受信機器)との情報を活用した交通システムサービスを、車両や路線機のハードのみならずソフトウェアアプリやクラウド分析、AI学習等を用いた統合ソリューションで提案、ドライバーの安全性の向上・より効率的な運転に貢献。
※ V2X・・・Vehicle-to-Everything
・アビオニクス
データやメディアの配信速度の向上、リアルタイム飛行ルートマップ、ワイヤレスヘッドホンとシートバック画面の簡単Bluetooth接続など、機内の顧客体験を向上させる様々なソリューションを提供。
Healthy Environments
・Healthy Environments
省エネで快適な室内空気環境を実現する換気扇、ナノイーX搭載空質機器による健康で快適な生活の実現を提案。
Food Tech Solutions
・Hussmann
未来の店舗に進化させる、食品小売業向けのスマートロッカー、クラウドベースのデータ分析プラットフォーム、電子ラベル、フードサービス向けの様々なシステムを統合・最適化した総合ソリューションなどを提案。
Sustainable Energy
・家庭用エネルギーソリューション
高効率なソーラーパネルと家庭用蓄電池を組み合わせたエネルギーソリューションによるサステナブルな暮らしを提案。
【期間】2022年1月5日(水)~7日(金)
【場所】Las Vegas Convention Center(LVCC)(#16419)他
【出展規模】1,449平方メートル
【出展内容】映像放映のみ
<オンライン展示のURL>
URL:https://www.panasonic.com/CES
Hashtag:#PanasonicCES
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