大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会は大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアにおけるスマートシティビジョンで掲げる都市のリ・デザイン像に基づき、アイサンテクノロジー株式会社、三菱地所株式会社、株式会社三菱地所設計と連携し、2022年1月22日(土)~25日(火)の期間、丸の内仲通り(東京都千代田区)にて屋内(建築BIMデータ)と屋外(3Dデジタルマップデータ)を統合した3Dデジタルマップによるロボット走行環境形成の実証実験を実施することを発表した。
実証実験期間中は丸の内仲通りアーバンテラス(丸の内二丁目ビル前ブロック北側)に設置されている指定のテーブルより、スターバックスコーヒー丸の内三菱ビル店への遠隔注文が可能となり、注文した商品をロボットがテーブルまで配送する。走行するロボットは「LogieeS-TC」1台。
屋内外を統合した3Dデジタルマップを利用
実証実験は屋外の3Dデジタルマップデータ(東京都)と屋内のBIMデータ(建物所有者)を統合して構築した汎用的な3Dデジタルマップを利用して、ロボットが実際に走行可能かを検証すること、2020年3月に策定・公表している「大丸有地区スマートシティビジョン・実行計画」の内の都市のリ・デザインに基づく”歩行者・モビリティ・ロボットが共存するウォーカブルな空間“の実現に向けた実用性を検証することを目的としている。
同取り組みは大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会を構成員とする大丸有スマートシティ推進コンソーシアムが7月に応募、8月に採択を受けた2021年度「国土交通省(都市局) /スマートシティモデルプロジェクト(継続採択/3年目)直轄調査事業」の一環として実施する。アイサンテクノロジー株式会社は高精度3次元地図の作成・自動運転配送ロボットの実走行を担当、三菱地所株式会社・株式会社三菱地所設計は三菱ビル・丸の内二丁目ビルにおける建築BIMデータ構築を担当し、連携して汎用的な3Dデジタルマップの構築を検証する。
【ロボットの実走行実証実験概要】
名称 | 屋内外を統合した3Dデジタルマップの構築によるロボット走行環境形成実証実験 |
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実施主体 | 一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会、アイサンテクノロジー株式会社 |
協力企業 | 株式会社ティアフォー、損害保険ジャパン株式会社、三菱地所株式会社、株式会社三菱地所設計、スカイファーム株式会社 |
走行期間 | 2022年1月22日(土)~25日(火) |
走行時間 | 平日11:30~14:30、土日は11:30~16:30 ※アーバンテラス実施時間中 |
走行場所 | 丸の内仲通り(丸の内二丁目ビル前ブロック北側)スースターバックスコーヒー丸の内三菱ビル店 |
走行速度 | 最大3km |
大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり3団体について
一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会(大丸有協議会)、NPO法人大丸有エリアマネジメント協会(リガーレ)、一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会(エコッツェリア協会)の3団体は連携して大丸有地区のまちづくりを推進している。
また、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会と東京都・千代田区とで組成される大手町・丸の内・有楽町地区スマートシティ推進コンソーシアムは2020年3月に策定した「大丸有スマートシティビジョン・実行計画」に続き、「大丸有スマートシティ実行計画 詳細版」を2021年6月に策定。
「大丸有スマートシティビジョン」では大丸有地区の「まちづくりガイドライン」に示された「まちづくりの目標像」を実現するために、ビジョンオリエンテッドのスマートシティ化を掲げている。デジタルと都市を高度に融合し、都市のリアルタイムデータを収集することで、データに基づいた意思決定を行う「エリアマネジメントのデジタルトランスフォーメーション(DX)モデル」「データ利活用型エリアマネジメントモデル」を確立し、他地区への横展開を目指す。これにより都市の状況をリアルタイムに可視化・分析し、シミュレーションなどをすることが可能になり、まちの「創造性・快適性・効率性」が飛躍的に向上し、価値が増大する。
なお、2022年2月には丸の内仲通りで歩車共存空間での自動運転バス走行実証が行われる予定。
大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。