株式会社公益創造センターは高い技術力を誇る中国のロボット専門メーカーReeman(リーマン)社の自動配膳ロボット「デリゴ」(Deligo)を2022年1月末から販売することを発表した。
自動配膳ロボットは日本でも導入が始まっているが、「デリゴ」はマーカー不要のマッピング機能、自動最適ルート計算機能、障害物の自動回避機能など高性能ロボットでありながら、リーズナブルな価格で提供する。同社は「人手不足対策、経費削減、非接触型サービスの導入等のために、ぜひ多くのお店にご利用いただきたいと思います。」とコメントしている。
(※2022年1月19日に記事内容を修正しました)
自動配膳ロボット「デリゴ」(DELIGO)の機能
■正確なマッピング(間取り図作成)機能
自己位置をすばやく認識しながら同時に間取り図を作成する技術として、レーザー光線を使う「レーザーSLAM」とカメラで撮影した映像で行う「V-SLAM」があるが、デリゴはこの2つの技術を1台に搭載し、マルチセンサー融合アルゴリズム技術によって情報を統合しながら正確なマッピングを行う。また、PCと接続することでマップ上に壁(wall)を追加することなどもできる。
■自動最適ルート計算機能
複数のテーブルへの配膳・下げ膳を指示すると、デリゴは最も効率の良い最短ルートを瞬時に計算し、決めたルートに沿って効率的に配膳、下げ膳を行う。
■障害物の自動回避機能
走行ルート上に人がいたり、障害物があった場合は、デリゴのセンサーが自動的に感知して停止し、迂回して進むなどの対応を行うため、安全に配膳・下げ膳を行うことができる。
■自動充電機能
デリゴはバッテリー残量が規定量よりも減ると、自動で充電ドックまで移動して充電を行う。1回の充電で10~12時間稼働する。
■操作パネル表示
操作パネルは稼働中は様々な顔の表情を表示することができ、親しみやすいロボットになっている。また、料理の到着などを音声でお知らせする。
自動配膳ロボット「デリゴ」デモ動画
デリゴを製造するリーマン社について
デリゴを製造するリーマン社(Reeman Intelligent Equipment)は、2015年に設立されたロボットプラットフォーム技術と自律運転技術に焦点を当てた中国のハイテク企業。現在、51の特許、20のソフトウェア著作権、EU(欧州連合)の基準適合証明のCEマークや様々な製品認定、認証を取得しており、中国における新世代のインテリジェントロボットの技術的パイオニアおよびリーダーとして活躍している。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。