ミドリ安全が神戸機材のオーダーメイドロボットシールドの取扱いを開始 経産省の産業ロボット市場規模予測も紹介
安全靴や作業着等を製造・販売するミドリ安全株式会社は株式会社神戸機材が製造・販売するロボットシールド「スマート・シールド・システム」の取り扱いを2022年1月より開始したことを発表した。
「スマート・シールド・システム」について
スマート・シールド・システムはスマート工場や食品業界で活躍するロボットをシールド等で覆うことにより、熱・粉塵・水・油などのあらゆる外的脅威からロボットを守るテーラーメイドサービス。ロボットの構造に合わせてCADでデザインを個別設計し、目的に合った最適な素材を用いて自動裁断機で裁断。最後は熟練した縫製スタッフが手作業で縫製して完成する。長期にわたりロボットが活用できることで、更新コストの削減や補修に掛かる費用の削減が可能になる。
ミドリ安全は2020年より、食品工場や製造工場で急増するロボットアームの保護対策として、手袋製造技術を活用したロボット用アームカバーの製造・販売を行っている。今回は利用者からの要望を受け、より幅広い製品の提供に対応するため、50年にわたる実績と自社工場でのオーダーメイド製作が強みの神戸機材の「スマート・シールド・システム」の取り扱いを開始した。
経産省の試算によるとロボット市場は2035年までに9.7兆円まで拡大するとされており、特にサービス分野の伸びが大きいとされている。中でも食品産業分野では食品ハンドリング、食品加工を合わせ、3,383億円まで市場が拡大すると予測されている。産業用ロボットは今後もますます普及が広がる見通しで、そのメンテナンスや保守ニーズが高まることが想定される。ミドリ安全は今後も現場のニーズを取り入れ、様々な課題解決のお手伝いをしていくとしている。
神戸機材「ロボットシールド」の素材種類(一例)
工場内の環境やロボットの用途に応じて、複数の素材から最適な素材を提案。
マルチストレッチニット
・ニット素材で伸縮性があり、関節部分の生地の張りを軽減させる。
・撥水性があり、水がかかる現場でも安心して使用できる。
タイベック
特徴:透湿性、防湿性に優れ、生地が柔らかく立体縫製に適している
用途:防護服などに使用
・PTFE100%フィルム
特徴:耐薬品性、耐水性に優れ、食品衛生法にも適合
用途:食品工場やクリーンルームに最適
・エコターポ
特徴:PVCを含まないターポリン、食品衛生法にも適合
用途:食品工場などの防水カバー
・神戸機材製アラミド
特徴:耐摩耗性、引張強度に優れ、カラーコーティングも可能
用途:摩擦の多いケーブルやスパッタシート
・ザイロン
特徴:有機繊維の中で最も高い強度と難燃性を持つ
用途:防弾チョッキなどに使用
製造工程の流れ
1.設計
3D・2DのCADを使い、対象となる部分の動きを考慮したフィット感のある形状を設計。
2.裁断
自動裁断機を用いて様々な素材を多様な形状で効率的に裁断する。
3.縫製
熟練した縫製スタッフが、立体形の複雑な縫製や、ザイロン生地など縫製困難な素材にも対応する。
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。