パナソニック株式会社はAIを搭載したVieurekaカメラ「VRK-C301」が、アマゾンウェブサービス(以下、AWS)の「Amazon Kinesis Video Streams」(以下、KVS)を新機能としてサポートすることを発表した。
KVS対応機能により、カメラ映像をAWSへ簡単かつ安全にストリーミングし、保存できるようになる。保存された映像データはAWSの他のサービスからの利用ができるようになり、特にディープラーニングに効果的な学習環境の構築が可能になる。
KVS対応で効果的な学習環境の構築が可能に
一般的にディープラーニングの学習用映像データの収集作業は手間がかかる。カメラ内のSDカードや、現地に設置された映像レコーダーなどに記録した上で、それを持ち帰る必要がある。加えて、その映像データを用いてクラウド上で学習を行う際には、クラウドにアップロードする手間も必要。
今回、Vieurekaに新しく搭載したKVS対応機能により、カメラから直接クラウドに映像データがストリーミング・保存されるため、これまで学習用映像データの収集にかかっていた手間を省き、利用者はディープラーニングを用いた機械学習モデルの構築・精度向上に集中できるようになる。また、複数台のカメラの映像も簡単に取得できるため、多様な映像を利用した学習も容易になり、モデルの精度向上にかかる時間短縮も見込める。さらに、KVSに保存された映像は、AWSの他のサービスからも簡単に利用できる。様々な用途にも活用が可能になる。
・カメラの映像データを安全にAWSクラウドに送信
-暗号化された通信を用いて、映像を送信
・簡単な設定で、KVSの設定・操作が可能
-カメラのメニューにKVS専用の設定・操作UIを用意
-UI上でAWSで発行された情報を設定することで、KVSの利用が可能
・リモートから(カメラ設置現場以外から)もKVSの設定・操作が可能
-Vieureka Managerに接続されたカメラであれば、Vieureka Managerを通して、KVSの設定・操作が可能
・最小限の手間で、映像の蓄積管理を実現
-KVSはマネージドサービスとして提供されているため、サーバの運用・保守が不要
【Amazon Kinesis Video Streamsについて】
は接続デバイスから、AWSへ動画を簡単かつ安全にストリーミングすることを可能とするサービス。動画のストリーミングデータの取り込みに必要なインフラストラクチャを自動的にプロビジョニングし、ストリーム内のメディアを耐久性に優れた形で保存、暗号化、インデックス化し、使い勝手のよいAPIを介したデータへのアクセスも可能にする。
Vieurekaカメラ「VRK-C301」について
Vieurekaカメラ「VRK-C301」は高性能CPUを搭載し、店舗の商品棚前での顧客行動分析や製造ラインでの不良品検出など、多様なアプリケーション対応を実現する。また、汎用プログラミング言語Pythonに対応するほか、AWS IoT Greengrass及びAmazon SageMaker Neoの搭載により、アプリケーション開発環境が充実している。
AI処理可能なVieurekaカメラと、カメラ上で実行されるAIベースのアプリケーションを遠隔から個別アップデート・管理可能なクラウドベースのマネージメントソフト、アプリケーションを開発するためのソフトウェア開発環境で構成される。
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AWSおよびVieurekaパートナーからのコメント
・アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
技術統括本部 技術推進本部本部長 小林正人氏
・ビーコア株式会社
代表取締役 水野廉郎 氏
・ブレインズテクノロジー株式会社
CPO/取締役 榎並利晃 氏
Vieurekaプラットフォーム
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。