TISインテックグループのTIS株式会社はロボティクスで企業の組織・業務・プロセス、更には人の生活そのものに変革を与える「DX on RoboticBase」サービスの提供を開始したことを発表した。
DXをロボティクスで実現する「DX on RoboticBase」
TISが提供する「DX on RoboticBase」は日本企業のロボティクス関連ビジネスを支援し、DXをロボティクスで実現するサービス。同サービスは「マルチロボットプラットフォームRoboticBase」、「マルチロボットインテグレーション」、「マルチロボットコンサルティング」の3つで構成され、デジタルトランスフォーメーション(DX)の一層の加速を人とロボットの共働・共生により実現する。
同社は2019年からRoboticBase、インテグレーション、コンサルの3つのサービスを発表しこれまでさまざまな実証実験を行ってきたが、サービスロボットを活用した実運用が可能なフェーズに市場・企業が成長したことで、DXを強力に推進し得る環境が整ってきた。同社は自社オフィス(豊洲オフィス)にて、来客対応業務を代行する受付ロボットや誘導ロボット、ドリンクの配送ロボット、AIスピーカーを連携して運用している。さらに2022年8月に竣工予定の東京ミッドタウン八重洲において、ディベロッパーである三井不動産株式会社のもと、TISはサービスロボットインテグレーターとして、「DX on RoboticBase」の導入を進めている。
TISは今後、施設内だけでなく屋外も含めた複数業務ロボットの管理や、複数施設・地域を跨いだ複合ロボット管理を実現していく。人とロボットとの役割分担をすることで、業務効率化やコスト削減を図り、新サービスの取込み等により、Withロボットによる新しい時代の新しい働き方や人とロボットが共働・共生する社会の実現を目指す。
1.顧客価値創造
各施設で非対面非接触による安全安心を担保し購買・移動・運搬をロボットが代行する事でロボットによる充実した顧客体験の価値を創造
2.ビジネス変革
対面業務・単純作業をロボットに徹底的に集約する事でビジネスプロセスを変革した働き方改革を実現
3.ビジネス創出
異業種間の人とロボット、ロボットとロボットの連携による新たなビジネスモデルを創出
4.マーケット開拓
走る・飛ぶ・働くロボットとデジタル活用でビジネスを創出する事で新規マーケットへ進出
「DX on RoboticBase」の概要
各社のニーズに沿ったサービスロボットと、IoTやAI技術を組み合わせ、サービスロボットが人の業務を代行・分担する環境や仕組みを構築するための企画・検証から、導入・運用までを3つのサービスで支援する。
1.マルチロボットプラットフォーム「RoboticBase」
プラットフォーム上ではさまざまな企業が開発・提供する警備や案内などの業務に特化した各種サービスロボットを束ね、統合的に業務利活用することができる。「効率的に連携し特定業務を分担する」「カメラやIoTデバイスとのデータ連携によりサービスロボットが様々な付加サービスを提供する」といった人の業務を代行・分担できる環境を実現する。
2.マルチロボットインテグレーション
複数のロボット同士やエレベータ・自動ドアなどの設備、センサーなどの環境や人を含めた相互連携を実現するマルチロボットプラットフォーム「RoboticBase」を中心に、複数のサービスロボットを統合的に管理し、人とロボットが共生する社会の実現をインテグレートする。
3.マルチロボットコンサルティング
ニーズに沿ったサービスロボットとIoTやAI技術を組み合わせ、サービスロボットが人の業務を代行・分担する環境・仕組みを構築するための企画・検証から導入・運用までをTISがワンストップで支援するコンサルティングサービス。顧客の多種多様な課題解決を図るために、特定ベンダーの製品やソリューションに依存しない中立的な立場で、ユーザーの業務を熟知したIT導入の実績・ノウハウや、これまでのロボットシステム開発の知見を融合し、サービスロボットによる価値創出・業務改革・ビジネス創出・新規市場開拓の実現へと導く。
「DX on RoboticBase」
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山田 航也横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。