湘南ベルマーレ-柏レイソル戦 サッカースタジアムに徒歩で向かうと選手の声が聞こえてくる MRプラットフォーム「Auris」活用

神奈川県が主催のオープンイノベーションプログラム「ビジネスアクセラレーターかながわ (BAK)」の一環で、新型コロナにより生じた社会課題を解決するプログラムとして株式会社湘南ベルマーレと株式会社GATARIの2社が共同で実証実験を2022年2月19日(土)に実施する。

実証実験ではGATARIが開発したMixed Reality プラットフォーム「Auris」を活用し、平塚駅からレモンガススタジアム平塚までの道のりにおいて、選手登場型の音声コンテンツをデジタル空間上に配置。スタート地点となる平塚駅からゴール地点のレモンガススタジアム平塚まで(距離:約1.7キロメートル 所要時間:20~25分)の道を歩くことで、その道中4エリアに配置された選手からのメッセージやコンテンツがアプリから自動的に聞こえてくる。


徒歩によりスタジアムを目指すことで、バス移動による密を避けつつ、徒歩の時間で試合に向けた気持ちを高める体験を提供する。これにより、試合前後の移動時間に着眼したwith/postコロナ時代における新たなサッカー観戦体験サービスの普及を目指す。


実証実験の背景

2020年および2021年はレモンガススタジアム平塚の収容者数を収容制限50%や5000人に縮小して試合を行った。コロナの影響で発生した「安全・安心な試合開催」、「ファンサービスの活動制限」、「スタジアムの収益減」。この3つの課題を解決するために、湘南ベルマーレは「Withコロナ時代におけるサッカー観戦のアップデート」をテーマに、共に課題解決に取り組む企業を「BAK NEW NORMAL PROJECT 2021」にて募集し、Mixed Reality(MR)プラットフォーム「Auris」を開発・運用する株式会社GATARIのビジネスアイデアを採択した。

一方GATARIはAurisの「非接触」という強みを活かし、2021年3月には神奈川県と協力し鎌倉 長谷寺に音声解説コンテンツを提供(一般公開の体験会は感染拡大を鑑みて中止、延期日程検討中)、同年6月には楽天イーグルスと連携してスタジアムを周遊するサウンドウォークプログラムを実施するなど、withコロナの文化観光推進に取り組んでいる。この経験とMixed Reality(MR)コンテンツ制作の知見を応用できると考え、同プログラムに応募し、最終選考では湘南ベルマーレが課題とする本拠地のスタジアムから最寄駅までのアクセスに対してゲーミフィケーションを提案した。


実証実験の内容

実証実験は徒歩約20〜25分という距離と会場までのシャトルバスの本数に限りがあることを逆手にとり、来場者が密になることを避けるためにも、観戦前の道のりにAurisでサポーターが気持ちを高められる音声コンテンツを提供するという内容となっている。感染対策の観点から制限されているサポーターと選手とのコミュニケーションの機会を創出すると同時に、積極的に分散を促す理由となり、デジタル技術がユーザーの行動変容をポジティブに促すことが期待されている。



【実施内容】

実施日程 2022年2月19日(土)
利用金額 無料
※参加にあたっては、スマートフォンアプリ「Auris」(iOS)のインストールが必要。
実施内容 1.選手からの声を聞きながらスタジアムまで歩く体験
アプリを起動し、スタート地点となる平塚駅からゴール地点のレモンガススタジアム平塚まで(距離:約1.7キロメートル 所要時間:20~25分)の道を歩くことで、その道中4エリアに配置された選手からのメッセージやコンテンツがアプリから自動的に聞こえていきます。スタジアムで声を出しての応援が出来ない中でも、選手の声を聞いて選手と一緒に「WARM-UP」し、試合に臨む体験ができる。

2.選手の声で新加入選手を探すゲーム体験
アプリを起動し、スタジアムのある平塚市総合公園内の6つのゾーンで、選手による新加入選手の目撃談(ボイスメッセージ)が聞こえてる。目撃談をヒントに公園内を歩き、どこかにいる新加入選手を探し出すゲームを体験できる。

Aurisについて 対応端末:iOS/iPad OS 12.0以降
『Auris』は空間のスキャンから空間編集(トリガーとアクションの配置)、クラウドへの保存、マルチプレイヤーでの復元・体験までをスマートフォンのアプリケーション上でワンストップで実現可能な世界初のMixed Realityプラットフォーム。
App Storehttps://apps.apple.com/us/app/auris/id1595446582
実証実験当日における、新型コロナ感染対策に関するお願い ・新型コロナウイルス感染対策のため、当日に37.5℃以上の発熱が確認された場合や呼吸器症状がある方、その他体調の優れない方、濃厚接触者に該当する場合は、参加をご遠慮頂きますようお願いいたします。
・ご参加の際は、事前の検温及びマスク着用にご協力をお願いいたします。
・新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、実証実験の内容を変更または中止する場合がございます。最新情報は特設サイトでご確認ください。
その他注意事項 ※Auris体験中は周囲の安全に注意を払いましょう。また、公共の場での歩きスマホは危険ですのでおやめください。
※個人情報は厳重に管理し、本事業の運営およびご案内のみに使用します。
※当日は記録撮影を行います。実証実験後に主催者の広報物において使用される場合がございますので予めご了承ください。
特設サイト https://gatari.co.jp/warmup/



湘南ベルマーレ 代表取締役社長 水谷尚人氏からのコメント

株式会社湘南ベルマーレは神奈川県の9市11町をホームタウンとし、サッカーだけに留まらない総合型地域スポーツクラブとして、サッカーのトップチーム、U-18、U-15の活動を管轄するほか、NPO法人湘南ベルマーレスポーツクラブを設立し、ビーチバレーチーム、トライアスロンチーム、フットサルチーム、サイクルロードチーム、そしてラグビーセブンズチームの活動をサポートしている。

水谷尚人氏 コメント

この度は、本プログラムに参加させていただき大変光栄でございます。神奈川県はじめ、関係者の皆様には大変感謝いたします。このコロナ禍で、我々ベルマーレも大きな影響を受けており、現在進行形で安全面、収益面、ファンサービスの面で、日々難しい対応を迫られております。今回、大変有難いことに、たくさんのご応募をいただきました。その中で、独自の音声先端技術を活用し、サポーターの皆様に、感染対策も兼ねて、平塚駅からスタジアムまで歩いていただく時間を楽しんでいただけるご提案をいただいたGATARIさんと共創することに決めました。まさに、You will never walk aloneです。この実証実験が、今後日本中、世界中のスポーツやライブエンターテインメント界のスタンダードになることを夢見て、しっかりと取り組んでまいります。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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