トヨタとPony.aiのロボタクシーに「NVIDIA DRIVE Orin」搭載 レベル4の自動運転機能の実現へ 2023年に商用展開を計画

シリコンバレーに拠点を置く自動運転のスタートアップであるPony.aiは、今月「NVIDIA DRIVE Orin」をベースとした次世代自律型コンピューティングプラットフォームを発表。この集中型システムはトヨタ自動車の北米市場向けの多目的車両(MPV)であるシエナを用いたロボタクシーの頭脳として機能し、もうすぐ創業6年となるPony.aiにとって大きな飛躍となる。NVIDIAが発表した。


DRIVE OrinとPony.aiのプラットフォーム

DRIVE Orinは自律走行車の頭脳として機能し、周囲の環境の認識や時間経過にともなう継続的な改善が可能。データセンターから生みだされたDRIVE Orinは1秒間に254兆回の演算(TOPS)を実現する。また、ISO 26262 ASIL-Dなどの体系的な安全基準を満たしつつ、自律走行トラックで同時に実行される大量のアプリケーションやディープ・ニューラルネットワーク(DNN)を処理できるよう設計されている。

Pony.aiのDRIVE Orinベースの自律型コンピューティングユニットは低遅延、高性能、高信頼性を特徴としている。また、ソリッドステート式LiDAR、近距離LiDAR、レーダー、カメラなど23以上のセンサーを搭載した堅牢なセンサーソリューションも組み込まれている。この冗長性と多様性を兼ね備えた車載用次世代システムは安全性を最大限に高めつつ、従来よりも性能が向上し、また軽量化やコスト削減を実現している。

NVIDIA DRIVE Orinをベースに構築されたPony.aiの次世代自律型コンピューティング プラットフォーム


2019年にシエナ車両の共同開発を開始

トヨタのシエナは柔軟性と乗り心地を兼ね備えたMPVであり、ロボタクシーサービスの有力候補。トヨタとPony.aiは2019年にロボタクシーサービス用のシエナ車両の共同開発を開始した。この車両はレベル4の自律走行機能を実現するために、二重冗長システムやより優れた制御性能を備えている。また、車両はロボタクシーの状態や意図を路上の他の車や歩行者に伝達するために、異なる色彩や照明構成を採用したルーフトップ信号ユニットなど、新しいコンセプトのデザインも新たに搭載している。


NVIDIA DRIVE Orinの高性能なコンピューティングと組み合わされたこの未来志向のデザインは、より安全で効率的な次世代のロボタクシーのための強力な基盤を築くだろう。なお、Pony.AIはAI、データサイエンス、ハイパフォーマンス コンピューティングを用いてさまざまな業界に革命を起こそうとする最先端のスタートアップを育成するプログラム「NVIDIA Inception」のメンバー。DRIVE Orinへの移行により、より安全で効率的なロボタクシーの展開計画が大幅に加速された。同社は今年から中国で走行試験を開始し、2023年には商業展開を予定している。

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山田 航也

横浜出身の1998年生まれ。現在はロボットスタートでアルバイトをしながらプログラムを学んでいる。好きなロボットは、AnkiやCOZMO、Sotaなどのコミュニケーションロボット。

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