Aldebaran Romeoプロジェクトについて調べてみた(前編)〜プロジェクトの成り立ち

ソフトバンク・ロボティクス社とともにpepperの開発を行う、フランスのAldebaran Robotics(アルデバラン・ロボティクス)社が現在取り組んでいる「Romeo Prpject(ロミオ/ロメオ プロジェクト)」について調べてみました。

このプロジェクトは文字通り Romeo というロボットを制作するもの。2008年3月にそのアイデアが生まれ、2009年1月に実際のプロジェクトがスタートし、2014年にロボットのお披露目がされました。

Romeo は高さ146センチ、重量約40キロの人間型ロボット(ヒューマノイド・ロボット)で、過去にリリースされたロボットの Nao (75センチ、5キロ) 、2015年2月リリース予定の Pepper (120センチ、28キロ) 以上に、人間らしい形状です。

どうして、アルデバラン・ロボティクスがここまでに人間らしいロボットをつくろうと思ったのか?それはプロジェクトの成り立ちに理由がありました。

今後先進国を中心として世界的に高齢化が進行する時代がやってくると言われています。そうなると老人介護を行う介護士が不足することが想定されます。その時には介護を行うケアロボットが重要になる時代になるだろうということで、フランスの産学官共同プロジェクトとしてスタートしました。

Romeoが人間型で開発された理由も、高齢者が自立した生活をより長く行える手助けをするためです。

人間型ロボットだから出来ることがたくさんあります。人間の代わりに家の中の物をとってくる、人間がイスから立ち上がる時や歩き回る時に手助けが行える、人間の家事をサポートすることが出来るなどです。

ABOUT THE AUTHOR / 

北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

PR

連載・コラム