今度は「Palmi」を調べてみたよ!
先日はDMM.comさんで販売されるロボット「Bocco」を調べて見ましたが、今回はその販売ラインナップでも一際高価(298,000円)「Palmi(パルミ)」を調べてみたいと思います。
「Palmi」を開発しているのは「富士ソフト株式会社」。
東証一部にも上場しているシステム開発会社で、以前から高齢者施設や介護施設に向けに「Palro(パルロ)」という名前のロボットを提供している会社さんが、コンシューマー向けに投入してきたのが今回調べてみてる「Palmi」です。
「Palmi」は以前から販売されていた「Palro」から機能を一部省略して、コンシューマーにも手が届くものにしたロボットです。単純に言ってしまえば兄弟(姉妹?)ロボットです。ちなみに「Palro」の企業向け販売価格は670,000円。単純に比較しても「Palmi」の倍以上の値段となっています。流石にこの金額は一般家庭で購入するのは厳しいですよね…。(研究機関や教育機関向けのアカデミックシリーズは283,810円なのですが、大きな特徴である「知らない言葉をインターネットから拾ってきて学習する機能」や「自発的な話しかけ」等といった機能が省略されています。逆にこれではコンシューマー向けには物足り無いと思います。)
では、「Palmi」と「Palro」では何処が違うのか?一つは認識出来る顔の数です。「Palro」では100人以上の顔と名前を区別できるようですが、「Palmi」になると最大が10人までと大幅に減ってしまいます。また、プリインストールされているエンタテイメント(ダンスや唄う歌、ゲームなど)の数が大幅に減らされています。
家庭に置くのが前提ですから、顔認識数も最大10人でも問題ないですし。削られたプリインストールのものを見ても、介護施設向けにレクリエーションの一環として行われる様なものですから、一般的な家に置く分にはそんなに数は必要ないでしょう。
寄り道してしまいましたが、「Palmi」(「Palro」も込みですが)の大きな特徴は「自らコミュニケーションを取りに行く」「知らない言葉を自ら学習する」「ライフログを取る」という点です。つまりコミュニケーションを取れば取るほど成長して、ユーザーを深く理解するのです。分からない言葉があればWEB上で調べて学習しますし、過去の会話内容から判断してニュースや話題をピックアップして話をしてくれるとのことで、ある意味では「Pepper」のライバルと言えるかも知れません。
ただ、「Palro」では独自で開発出来る様に専用ライブラリや開発支援ツールが提供されていますが、残念ながらDMM.comさんで販売される「Palmi」には提供されるというリリースがされていません。「Palmi」の専用開発ツールがリリースされたら面白い展開になりそうな気がしますが、現状ではそれはちょっと難しい気もします。
「AIBO」が25万円、「Pepper」が月額約3万円かかるということを考えたらこの「Palmi」の価格設定は決して高くは無いのかもと思いますが、いかにも「近未来のロボット」というデザイン(「Palro」と部品などは共通化してコストダウンを図ったということかも知れないので仕方ないとは思うのですが)は個人的には残念だったりします。でも販売されたら会話を楽しんでみたいなぁ。
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