【頭小さい!】「Robit」を調べてみたよ!
頭、小さいよね…
クラウドファンディングサイト「INDIEGOGO」でイスラエルの企業が新たにロボットへの出資を集めていたので調べてみました。
その名も「Robit(ロビット)」。3輪で自由に家の中を動けるようなロボットです。一部では「E.T」に似てるなどと言われていますが、個人的には「亀」っぽいなと思ったりする訳です。頭も身体(本体?)に比べて小さいですし、無線LAN用のアンテナが尻尾みたいで…。ほら、亀に見えるでしょ??
この「Robit」ですが、ディスプレイ等は付いていません。声以外に表現できるのは目の表現のみです。
こんなスペックですよ!
先ずはスペックを見ていきます。
こちらは正面です。
額にはLEDのフラッシュライト、目はドットマトリックスLEDに、口の部分にビデオカメラが内蔵されています。
ベースになっているのは、Raspberry Pi2。プロセッサーはARMのクアッドコア900Mhz、RAMは1GB、ストレージは16GBのSDメモリーを搭載しています。このスペックで調べてみると「Raspberry Pi 2 Model B」みたいですね。
胸の部分ですが、てっきりスピーカーと思ったら超音波センサーとのこと。下の部分はリチウムバッテリーが占めています。ここに置くことで低重心になって安定するという訳です。
横から見てみます。
後頭部はBluetoothの送受信部となっています。その一方で、Wi-Fiアンテナが一昔のようなものとなっています。この形にしたほうが長距離の送受信は出来るかも知れませんが、このアンテナも僕が「亀」っぽく見える一因です。
9軸のジャイロセンサーが搭載されていて、これで平衡などを取っているようです。背中の部分にサウンドカードがあり、スピーカやマイクもこの部分にあります。
ホイールはDCモータで可動し、回転速度なども取ることが出来るようになっているので、自分の状況を把握することが出来ます。
充電用のドッキングステーションの端子はお尻の部分に付いています。ここから充電をするみたいです。
サイズは明確にはなっていませんが、重さは1.5キロ程度と思ったより軽めですね。動画を見ると高さは40〜50センチ程度かなと推測されます。また、バッテリーも普段使いでは5〜8時間位もつということで、電池容量が少なくなったら一般的なロボット掃除機の様に自動的に充電用のドッキングステーションに戻るようになっています。
何が出来るの?
それでは、具体的に何が出来るのか見ていきましょう。
認識機能(顔やペットや物など)があるので、子供さんが学校から帰って来たら通知することが出来ます。マイクとスピーカーが付いているので、会話なども出来るでしょう。
ペットがいると、ソファに乗られて毛が付いたり引っ掻かれたり、はたまたオシッコとかされたりするとダメになってしまうことがありますが、ペットがソファに乗るのをガードすることが出来るみたいです。
ダイエットの手助けもしてくれます。例えば目の前にあるケーキがどれ位のカロリーがあるのかを教えてくれてアドバイスまでしてくれます。万年ダイエッターの自分には持ってこいの機能かも。
子供向けのプログラム出来るそうです。本当に子供向けの簡易SDKがあれば、プログラムの基礎を理解するには持ってこいでしょう。
物の認識も出来るということで、隙間に入ってしまった鍵なんかも見つけることが出来ます。
子供たちと楽しくゲームなどで遊べます。ちなみにこの写真は腕にミサイルランチャーを付けて、フィギュアに向けて打つといった感じです。なんだか昔あった超合金のロケットパンチみたいな感じです(笑)
朝になったら、起こしに来てくれます。これは、様々なロボットがやってくれますね。移動できるロボットではこの機能は標準機能になりそうですね。
オプション機能も用意
本体以外に3つのオプションが用意されています。
上でも紹介したミサイルランチャー(もちろん、おもちゃです)。8発のミサイルが装填出来て、ゲームの際に狙いを定めて発射させることが出来ます。これが20ドル追加。
2つ目がトレー。ソーダー缶程度(350ml缶)のものを載せることが出来るということなので、写真のように水の入ったコップなどを載せることが出来そうです。これが10ドル追加。
3つ目のオプションが、ガス/煙/温度センサー。ガス漏れや火事になる前に煙を認識したり、家の温度が分かったりするようです。これが20ドル追加。
他のオプションと比べると安い気がするのは気のせいでしょうか?
ちなみに、3つセットにすると40ドルとのことで、10ドル程お得になります!
アプリを追加して機能追加
「Robit」も他の多くのコミュニケーションロボット同様に、アプリを追加することで機能も増えていきます。
先ずはスマートフォンやタブレットに「Robitstore」アプリをインストールします。その後、そのストアアプリから「Robit」に入れたいアプリをダウンロードしてインストールするという流れになっています。
アプリの開発言語はPythonとNdoe.jsをサポートしているようです。また、他の言語であってもローレベルAPIを提供すると発表しています。でも、これを見るとビジュアルプログラミングが出来るSDKは子供向け以外のもの以外は提供されないのかも知れません…。
とは言え、ある程度コードが書けるエンジニアであれば色々な事が出来そうなロボットのようです。
気になるお値段は??
原稿執筆時点では、最も安いEarly Bird Editionに出資することが可能です。
内容としては、「Robit」本体(Early Bird Edition:白色)、充電器、アプリパック、ショートマニュアルで、329ドル(約3万8000円)で税、関税は別となっています。ワールドワイドに発送可能ということで、日本も発送は2017年2月ということで、約1年後ですね。通常より20ドルお得になっています。上限に100に対して11の申し込みだけです。
399ドルですと「Edication Pac」に出資するとことが出来ます。これは「Robit」にプラスして子供向けの8時間学習コースが含まれています。恐らく子供向けのSDKを使うのではないかと思われます。こちらは500の申し込み上限に対してまだ0でした…。
目標の4万ドルまでまだ43%の達成度。残り25日ありますが達成できるかは正直微妙かなとも感じています。80万ドルまで行くと、クラウドベースでAIお互いを繋げると謳っています。
動きまわるロボットですからライバルになるのは「buddy」でしょうが、果たしてライバルになり得るのでしょうか?
何はともあれ、先ずは成立するかを引き続きウォッチしていきたいと思います。
※当記事は現在発表されている各種情報を元に書かれています。ご注文は公式サイト等で詳細をご確認した後ご自身の責任で行ってください。実際の仕様と異なった際の責任はロボットスタートでは負いかねます。