ソニー、ロボット・AI領域に出資する100億規模のファンドを7月新設へ
先日、ロボット事業への再参入を発表したソニーが、「ソニーイノベーションファンド」を7月に新設することにも言及している。ファンド総額は100億円規模で、ロボットや人工知能分野の研究開発を手がけるベンチャーへの出資を行う。
併せて、公式サイトでソニー株式会社、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)でのロボット・AI領域の求人募集も開始した。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/Jobs/IJCAI16_Career/
ソニー株式会社で募集している専門領域は、以下の通り。
深層学習 / リカレントニューラルネットワーク / 強化学習 / 音声認識 / 自然言語処理 / 対話制御システム / 対話エージェント / コンピュータビジョン / コンピュテーショナルフォトグラフィ / その他、AI・ロボティクス関連技術全般
ソニー株式会社 R&Dプラットフォーム・システム研究開発本部は、創業以来培ってきた映像・音響信号処理技術を核に、研究開発を担ってきた。近年では機械学習、ロボティクスなど、最先端の知的情報処理技術の研究開発に取り組み、開発成果はソニーグループのビジネスに幅広く採用されている。
2016年3月には、技術開発成果を新しいライフスタイルや価値をユーザーと共創するためを目指した、”Future Lab Program“も開始。
ソニー株式会社 新規事業プラットフォーム・中長期事業開発部門は、現在の同社にない新しい事業領域を構築することをミッションとする部門。従来のエレクトリニクス商品やサービスの枠に限らない、AIとロボティクス技術を活用したサービスの提供も検討している。
ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)で募集している専門領域は、以下の通り。
グローバル・アジェンダ(農業、都市計画、エネルギー、医療)
ヒューマン・オーグメンテーション(能力拡張技術、言語、音楽、インタラクション)
次世代人工知能研究
その他、世の中を大きく変える新たな研究
ソニーCSLは、1988年に設立された研究所。新技術や新事業を創出し、人類・社会に貢献することを目的としている。行動原理は「越境し、行動する」と「極限まで試行し追求する」。人類に社会に、本質的な貢献をすることを目指している。
100億円規模のファンド新設、ロボット・AI領域の人材募集を発表したソニーが、どういうロボットを発表するのか、今後の動向に注目したい。
ABOUT THE AUTHOR /
北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。