GROOVE X 林要氏が考える新世代ロボットのコンセプト 【Autodesk University Japan 2016 基調講演】

9月8日、東京芝公園で開催された「Autodesk University Japan 2016」において、基調講演のゲストスピーカーの二人目として、GROOVE X 株式会社の代表取締役 林要氏が登壇した。講演のタイトルは「GROOVE X の新世代ロボットコンセプト」。


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基調講演では全体のMC役をPepperがつとめていたが、「実は僕のお父さんが来てくれているんです」と前置きを入れてから林氏を紹介した。


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林氏は、トヨタのスーパーカーLFAの開発プロジェクトやF1チームに参加したのち、ソフトバンクに入社し、Pepperの開発リーダーをつとめたことで知られている。現在はソフトバンクを退社し、GROOVE Xを起業し、新しいロボットの開発を行っている。そのため、ロボット業界には林氏が開発中のロボットに興味を抱く人も多い。


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講演はこれから迎えるだろうロボットがいる生活とはどのようなものになるのか、開発中の新世代ロボットのコンセプトにいきついた理由などを中心に解説した。
聴衆にとって最も興味がある、GROOVE Xが開発中の新世代ロボットについては「現時点ではまだ具体的なものは説明できない」と前置きした上で、2018年発表、2019年発売、という予定で開発中であること、と下記についてのみ触れた。

新世代ロボットの特長

– ヒト型ではない

– ノンバーバル(言葉を使わない)・コミュニケーション

– サブコンシャス(潜在意識)・コミュニケーション

家庭用ロボットは日本発の産業であり、今後は様々なロボットが登場するだろうと予測しつつ、林氏が開発中の新世代ロボットについては全く新しいものになると予想し、Pepperと比較した特長をあげた。


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Pepperはヒューマノイド型だが新世代ロボットは違う、Pepperは言葉を使うコミュニケーションだが、新世代ロボットは言葉を使わない。そして、Pepperは感情を認識して感情を持つロボットだが、新世代ロボットは潜在意識に訴えかけるような、無意識なコミュニケーションを目指す。

林氏は「ロボットはハズワードになってるが、ロボットには相容れない2つの重視する機能がある」と言う。それは「機能重視」のロボットと「感性重視」のもので、前者は産業用ロボットのように、人の仕事を代理して行うことでコスト削減効果を生み出すことが重要であり、感性重視のロボットは心のサポートによって人の能力の向上に繋がることが重要という。


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また、機能重視のロボットには存在感は不要だが、感性重視のロボットには存在感こそが価値であるしている。


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林氏が開発中の、言葉を話さず、潜在意識でコミュニケーションすることができるロボット・・、その詳細は早ければ2018年に明らかになるようだ。

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ロボスタ編集部

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