約40億円を調達したドローン「Lily」の破産、壮大なプロダクト詐欺だったのか?
3,400万ドル調達の操作不要の防水セルフィードローン「Lily」が資金難で製品化断念の続報をお伝えする。
Forbesによれば、サンフランシスコ地方検事がLilyのプロモーション動画はすべてライバルのドローン・カメラを使って作られたもので、潜在的な顧客に意図的に嘘をついたととして、市民消費者保護訴訟を提起したとのこと。
これが問題となった動画だが、現時点で視聴回数は1,200万回を超え、期待が大きかったことが伺える。
訴状によるとプロモーション動画はライバルとなるGoProカメラで撮影されたもので、編集の段階でわからなくするよう加工していたという。
Lilyの広報担当者は当提訴の事実と事業停止の発表とは関係はないとしているが、真実は後々の訴訟で明らかになるだろう。
まさにどろん・・・・
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。