3月21日、親子プログラミングワークショップを展開するPaboq(パボック)は、 低年齢向けプログラミングトイを扱うオンラインショッピングサイト「ひらめきボックス coporii」(コポリ)を新規にオープンした。
プログラミングできるロボット、ブロックやガジェットを取りそろえるほか、プログラミングのベースになる論理的思考をきたえるためのボードゲームやパズル、プログラミング書籍などを取り扱う。いずれも親子で遊びながら学習できる、「安心!分かりやすい!おもしろい!」をコンセプトにしたものだ。
同社は子供にプログラミング教育を行う理由を次のように説明する。
10年後、 20年後…子供たちの生活する世界は私たち大人の想像を超えたものになりそうです。 私たちにできることは、 子供たちに新しい未来で生きるための力を与えてあげること。
プログラミングを学ぶことで、 子供たちはコンピュータをコントロールし、 協力し、 楽しむ方法を身につけます。 また、 新しい技術を使って自分の考えを発信して、 世界中の友人とネットワークをつくる方法を知ることができます。
mBot初の公式テキスト書籍
プログラミング教育を推進する動きは加速している。
富士通エフ・オー・エムはMakeblock社製「mBot」を使ったロボットプログラミング書籍「Makeblock公式 mBotで楽しむ レッツ! ロボットプログラミング」の販売開始を23日に発表した。小学生向けのに「mBot」の組み立てから「mBlock」を使ったプログラミングまでを学習できる書籍で、mBot初の公式テキストとなる(FOM出版から発売)。
mBotのライトを光らせたり、音楽を鳴らしたり、障害物にぶつからないようにしたりといった操作を、プログラミングを通して学習できるため、楽しみながら論理的思考・創造性・問題解決能力を育成できるとしている。
こども新聞もプログラミング教育支援へ
プロキッズと朝日新聞社メディアラボ、PIAZZA(ピアッツァ)は「はじめてのプログラミング×こども新聞」ワークショップで協力していくことを発表している。
プロキッズはプログラミングスクールを運営する会社で、朝日新聞メディアラボは「こども新聞」のワークショップを運営している。「考える」「書く」「伝える」の、こども教育に関する親和性が近いことから協力が実現した。ロボット「Ozobot」(オゾボット)を使用し、 紙とペンだけでわかりやすく「プログラミングの考え方」や、 自分のアイデア通りにロボットを動かす体験をゴールとしている。
プログラミング教育を展望
これらの背景には、2020年に実施される予定のプログラミング教育の小学校必修化がある。
幼児からロボットやガジェットのプログラムを学べる機会を提供し、これをビジネスにしたい、CSRに繋げたいという企業が増えている。
ソフトバンクグループは社会貢献として、Pepperを貸し出したプログラミング教育の支援に50億円を投じる考えを示したばかり。
今後もこの動きは加速すると見込まれている。