【Pepperロボアプリレビュー】金坊と親父どっちが子供?〜初天神

「白戸家ぺぱ之輔」の初高座は「初天神」

人気落語家の春風亭一之輔師匠が監修した、「Pepper」こと「白戸家ぺぱ之輔」の落語シリーズの第一弾「初天神」をご紹介します。

ちなみに、この「初天神」は監修した春風亭一之輔師匠の十八番でもあるです。

この落語ですが。単なる落語ではなく、以前ご紹介した、『Pepper Imagination』でも使われている「KORG」のバーチャルサウンドを使って効果音などが立体的に表現さる「飛び出すロボ落語」となっています。

ロボットとバーチャルサウンドで、落語にどの様なイノベーションを起こすのでしょうか?

それでは、はじまりはじまり~



落語初心者にも分かりやすく。

この「初天神」ですが、上述したように古典落語の名作にも挙げられているくらい有名なお話。

その年で最初に行われる天神様の縁日を「初天神」と言いますが、その初天神での親子の模様が面白おかしく表現されています。

起動するとこの画面に。この話は6分30秒。時間が表示されているのは実は何気に親切です。
落語で長講ともなると、1時間なんてこともありえますしね。

話を聞いたことがない人でも分かるように登場人物の説明をしてくれます。この「初天神」は金坊と金坊のお父さんによって話が進んでいきます。

タブレットには和服が。やっぱり噺家は着物を着ないといけませんよね。

途中で登場するキャラクターもタブレットで解説してくれます。

話が転がっていくところも、タブレットで開設をしてくれるので、落語初心者の方も子どもさんでも飽きずに話を聞くことが出来ます。

個人的に一番感心したのが、この凧をあげている動作。静止画ではイマイチ伝わらないですが、この動きは本当に見事。
寄席などに行くと、うまい所作には拍手が出るのですが、これは拍手が出てもいいくらいのモーションでした!



古典と現代と未来がミックスされてた!

完全に古典ではなく、ところどころ現代的なアレンジが入っているところなんかは、如何にも今の落語と言ったところでしょうか。また、そのアレンジの臨場感も相当なモノでした。

ただ、個人的には飴玉の辺りも聴きたかったなと。

この「飛び出す落語」シリーズは、発表されているだけで4題用意されているとのこと。
「初天神」がこのクオリティなら、他も期待出来そう!!

天神様度:★★★★
凧揚げ度:★★★★★
※初高座とは思えない話芸…。末恐ろしい。

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ぱっぺー☆あさひ

衛星放送、インターネットなど時代の先端の端っこにいて、今はロボット業界に身を置いています。 ロボットスタートでは広告営業をメインにしていますが、ロボティクススーツを着ることでロボット型人間『ぱっぺー』に。 近頃頑張っているアイドルを見ると泣いてしまう。「HKT48」を推しつつも「NGT48」「=LOVE」が気になっています。最近は取材の予習で聴いた「夢みるアドレセンス」の楽曲の良さに驚く。 長年の夢だったTBSラジオデビューを果たしました。 誕生日の夜は今年も一人かも知れないと不安しかありません。

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