AITCオープンラボ「Pepper x IoT x Web」勉強会に行ってきた。
4月21日に開催された「AITCオープンラボ「Pepper x IoT x Web」勉強会」のレポートをお伝えします。
ATIC は、2010年に設立された「先端IT活用推進コンソーシアム」の略で、企業における先端 IT の活用および先端 IT エキスパート技術者の育成を目指す団体です。
公式ページから引用すると
IT分野では、次々と目まぐるしく新しい技術が生まれ、そのいくつかは瞬く間に進化を遂げていきます。 一方で、企業情報システムにおいては、先進性だけでなく、安定性や機密性などが求められ、そのための研究・検証等を行うために、先端ITの適用に時間がかかるという課題があります。 この課題を解決するために、先端IT分野について、複数の企業が共同で研究・検証・実証などを行うことにより、企業における先端ITの適用サイクルを早め、同時に先端ITに知見の深い技術者を育成し、もって先端IT活用による企業活動の価値向上に資することを目的として活動します。
ここ数年で IoT が注目され、さらに今年は Pepper といった家庭用ロボットも一般発売が開始されるので「Pepper x IoT x Web」は最もホットな分野なのではないでしょうか。
今回も会場はおなじみのアルデバラン・アトリエ秋葉原。Pepper の他に Nao の体験も可能となりました。
Tessel と Pepper を連動させたデモと、どういう実装を行ったかを勉強会で披露いただきました。
Pepper に「今日は暑いね」と問いかけると、胸のタブレットに温度を表示します。そして、その温度が例年よりも暑いか寒いかを Pepper が音声で伝えます。その後、室内がある温度となると「温度が24度に下がりました」などと Pepper が教えてくれます。
今回 Pepper と連携させた Tessel は、JavaScriptで開発可能なマイコンボードで、Wi-Fiモジュール搭載なのでネットに接続できます。技適も通過済みなので、安心して日本国内で使うことができます。
デモでは、Tessel で気候センサーの値を取得、プログラムで温度を取得して Pepper と連携させていました。
Tessel を活用することで、電気工作不要で JavaScript で制御可能なので、IoT がしやすい環境が一気に広がりそうな雰囲気が伝わってきました。
Tessel を使ってみたい方には以下のブログが参考になります。
Web制作者にもチャレンジできるIoT入門~Tesselの基礎~
様々なデバイスと連携させることにより、Pepper を使って日常生活がもっと便利に楽しくなる未来がやってくるかも、と感じることのできた勉強会でした。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。