「IoT×コミュニーケーションロボットの未来セミナー」に行って来ました!
先日イベント系のメルマガを見ていたら、「IoT×コミュニケーションロボットの未来〜『IoT』×『コミュニケーションロボット』の最前線〜」というイベントが行われるということで行って来ました。
主催はベンチャーのスタートアップに力を入れているサムライインキュベートさん。会場は東京モノレール・りんかい線天王洲アイルが最寄り駅のサムライインキュベートさんが持つインキュベーションオフィスSamurai Startup Islandで行われました。
登壇者は、株式会社ロボットメディア代表の小林賢一さん、「robovie-mR2」やツールキット「konashi」の企画、開発をしている松村礼央さん、機楽株式会社で「RAPIRO(ラピロ)」を開発・製品化した石渡昌太さんのお三方。
当日はこんな流れで進みました。
先ずは「IoT×コミュニーケーションロボットの未来」として小林さんが講演。過去のロボットを追いながら現在からこの先のロボットに付いての考察を話されました。
人とロボットの時代「ワレラの時代」が来る。「グラン☆ロボティクス」ということで、仮想の世界からロボットが物理的行動を伴うようになる反面、安全性やプライバシー、心理・倫理という新しい問題点も出てくるのではないかと締めくくっていました。
続いて、松村さんが「Bluetooth Low energy にみる新しいネットワークロボットビジネス」ということで講演。
今の「IoT」は一昔前に流行った「ユビキタス」を言い換えたものだとし、異なるのはユビキタスはセンサーがBluetooth Low energyによって省電力化してきているという点を指摘されていました。合わせてユビキタスの頃には中央集権的なネットワークトポロジが欠けていたともおっしゃっていまいた。
また、今現在最も成功しているウェアラブルデバイスは「ICカード」であるとし、インフラ設計の重要性、Web系のエンジニアとの連携の重要性を訴えられ、ロボットが普及するためにはインフラを握っているところを組んで一気通貫でやらないと行けないと言う点を強調されていました。
そして「クラウドファンディングを使ったハードウェア開発」として石渡さんが講演。
2013年RAIPIROがクラウドファンディング(Kickstarter)のハードウェアカテゴリで成功した事例(約1200万円を集めた)を説明されました。
出資先は日本が3割、アメリカが3割、イギリスが3割、その他1割ということで7割の出資が諸外国からだったとのこと。現在は「メイカーズムーブメント」が流行っているとして、その理由として「ハードウェア開発の敷居が下がった」「小ロットの制作が可能になった」「クラウドファンディングを使って資金を集めやすくなった」点を挙げられていました。
一方で「独りよがりになりやすい」ことにも触れ、何らかのパートナーシップを組んで外部からの視点を入れることの重要性も指摘していました。また、お金があるから全て丸投げではなく、工場や商社が出来ないことを自ら進んで行わないと行けないということも強調されていました。
3人の熱のこもった講演の為、時間が無くなってしまい残念がらパネルディスカッションは無しに…。その代わり参加者の方からの質問に答えるということになりました。会場からの質問にも具体的事例を織り込みながら丁寧に回答されていました。
個人的にはハードウェア寄りのお話が多かったとの印象ですが、根底には「ブームで終わらせたくない」というのが有るように感じました。また、参加者は多かったのですが、実際にロボットビジネスに参入されている方はそれほど多くないとう印象です。しかしロボットが熱い注目を浴びていることは実感できたイベントでした。
松村さん、石渡さん、松村さん、この様なイベントを企画されたサムライインキュベートさんありがとうございます。
次回はロボットスタートにもお声掛けください(笑)