【HTML5j ロボット部】第三回ロボット勉強会、潜入レポート


ロボット×ビジネス

先日当サイト内でも告知しておりました、HTML5jロボット部による「第三回ロボット勉強会」が開催されましたので、レポート致します。



HTML5jロボット部「第三回ロボット勉強会」

会場は東京・飯田橋にある株式会社インターネットイニシアティブのセミナールーム。HTML5jの会場としてお借りすることが多いようです。

HTML5jロボット部「第三回ロボット勉強会」

今回のテーマは「ロボット×ビジネス」。ロボット業界以外の方も続々と集まっています。

HTML5jロボット部「第三回ロボット勉強会」

HTML5jロボット部 代表の江頭さんよりロボット部についてのご説明。勉強会は今回で3回目ですが、徐々に規模が大きくなっているようです。



「期待度が高い割に満足度が低いこと」が課題

HTML5jロボット部「第三回ロボット勉強会」

そして、株式会社DMM.com ロボット事業部長の岡本氏から「DMMが考える “ロボットキャリア販売プラットフォーム” とは?」というテーマでプレゼンテーションがスタート!

HTML5jロボット部「第三回ロボット勉強会」

DMM.make ROBOTSは、既存のDMM.comのプラットフォームやDMM.make AKIBAと繋げていくことで製造から販売までロボットベンダーをサポートしており、短期目標として「DMMロボット事業の認知拡大」と「ロボットマーケットを創る」ということ、そして「ロボットの販売実績をあげる」という3点を掲げている。

また、ロボット事業を進めていく上での課題として「期待度が高い割に満足度が低い」という点を挙げ、対策として、「ロボットが今できることをきちんと理解してもらい、期待度を上げ過ぎない必要がある」「そして技術的向上も必要だ」と語った。

HTML5jロボット部「第三回ロボット勉強会」

こちらはDMM.make ROBOTSのロボットの捉え方を示した図。役に立つ(問題解決)と楽しませる(エンタメ)、人型と非人型という2軸でロボットを捉え、それぞれの特徴に合ったプロモーションをおこなっている。例として、ダンスロボットのプリメイドAI(アイ)のプロモーション企画を取り上げ、アイドルとのコラボレーションなども考えていることを明かしました。


既存のビジネスとの連携の重要性やロボットのカテゴライズの方法など、複数のロボットと同時に関わっているDMM.make ROBOTSだからこそ蓄積できた知見を公開してくださった非常に価値あるプレゼンテーションでした!



ロボットもキラーアプリケーションを作らないといけない

HTML5jロボット部「第三回ロボット勉強会」

続けてロボットスタート株式会社 北構取締役副社長のプレゼンテーション。ここ半年間ロボットビジネスに参入して得られた経験を基にお話いただきました。

HTML5jロボット部「第三回ロボット勉強会」

昨年ソフトバンクがPepperを発表した際に感じた、既存のロボットとの違いとして、
① ロボットアプリの開発環境が公開されていること
② インターネットにつながっていること
の2つを挙げ、この特性により新しいロボット市場がコンピュータ市場やスマートフォン市場と同様に劇的に拡大していくことに期待していると語った。

またロボットアプリケーションの「企業向けのニーズがある」ということがわかった反面、現状では家庭向けにはまだまだロボットの価格帯が高く、家庭内でのニーズは低いのではないかと感じているとのこと。

HTML5jロボット部「第三回ロボット勉強会」

質疑応答では「ロボットアプリエンジニアがどの程度不足しているか?」という質問に対して、「PCにとってのブラウザやエクセル、スマートフォンにとってのLINEやパズドラのような “キラーアプリケーション” をロボットでも作るために、多くのエンジニアにロボットアプリの開発をしてもらいたい。不足している数は明確には答えられないが、開発者のためにその環境を整えていく」と語りました。



Palmi、PLEN.Dの技術者向け説明会を予定

HTML5jロボット部「第三回ロボット勉強会」

続いて、DMM.make ROBOTSのテクニカルマネージャーの鈴木さんより、「PLEN.D」と「Palmi」の開発環境についてのご説明がありました。

HTML5jロボット部「第三回ロボット勉強会」

PLEN.DではモーションをGUIにより簡単に作っていくことができます

HTML5jロボット部「第三回ロボット勉強会」

Palmiはリソースエディタを使って表情を作っていくことが可能。幅広くAPIも公開されていて開発者も集まりそうですね。

開発環境については、勉強会の参加者にのみ公開された情報などもありましたが、今後PLEN.D、Palmiともに開発者向けの勉強会が開催されるようです。詳細は後日DMM.make ROBOTSから発表があると思いますので、Facebookやツイッターをチェックしてみてください!



懇親会

HTML5jロボット部「第三回ロボット勉強会」

その後は懇親会。勉強会の真剣な雰囲気とは一転、ロボットで遊びながらお酒を片手に会話が弾んでいました。

HTML5jロボット部「第三回ロボット勉強会」

そしてTシャツやアイマスクなどHTML5j限定アイテム争奪のじゃんけん大会。優勝された皆様おめでとうございました!

HTML5jロボット部「第三回ロボット勉強会」

次回は、ROSの勉強会を予定している「HTML5jロボット部」。今後のイベント詳細はFacebookページから告知があるようなので、ぜひチェックしてみてください! スタッフの皆さま、素敵な勉強会をありがとうございました!


▽ HTML5jロボット部 Facebookページ
https://www.facebook.com/html5j.robot?fref=ts


ABOUT THE AUTHOR / 

望月 亮輔

1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。

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