Amazonエヴァンジェリストによる「音声認識端末 Amazon Echoのご紹介」が行われました。
7月20日、日本Androidの会が主催する祭典Android Bazaar and Conference(ABC)で、AmazonディベロッパーエヴァンジェリストMike Hines さんによる音声認識端末 Amazon Echoについての講演が行われました。
Amazon Echoは音声で操作する人工知能搭載のIot端末。見た目はスピーカーのように見えますね。
常時接続して「ALEXA なんとかなんとか」と話しかけるとクラウド上にあるALEXAと通信して、様々なことをしてくれます。公式動画を見てみると未来の生活なイメージが伝わってきます。
Mikeさんが実演させてみようとしたのですが、日本の電波法の関係で動作させることができません。残念…。
Echoは大きな声を出さなくとも、部屋の端からでも声を聞き取ってくれます。どうしてかというと、上部に7つのマイクが備わっているからだそうです。これだけマイクがあればどこからでも声を聞き取ってくれますね。
Echoには「スキル」と呼ばれるものがあります。例えば、Amazonのショッピングリストにアイテムを追加するように指示したりなどです。
北米やヨーロッパで人気のあるスキルは、wikipediaを答えてくれたり、ストリーミングラジオ・オンラインミュージック、スポーツの試合結果を教えてくれるスキルや、本を読み上げてくれるスキルだそうです。
hueやwemoなどのスマート電球と連携させて、Echoに話しかけてコントロールすることもできます。
ALEXAは Echoアプリケーションとも通信するので、 Echoに今日の天気はどう?と質問すると、ウェブと連携して回答してくれます。そして、それらの回答はEcho以外の端末でも共有することができます。
ALEXAはクラウド上にあるので、使うとだんだん賢くなっていきます。使っている人のアクセントや語彙や好みを学習していきます。
やりたいことのアプリがなければ、Echoアプリを開発することもできます。
Echoアプリのために、AmazonはTHE ALEXA FUNDというデベロッパー向け支援のための総額一億円(100 Million)ファンドを立ち上げました。
ここから生まれたアプリが既にいくつもあります。
Orange Chefはお料理中に使うためのアプリ。手が濡れていたりして、手が離せない時に料理作りのアシストしてくれるアプリです。
MOJIOは車の中で使われるアプリ。土曜の夜に娘に車を貸した時など、Echoに「今、車はどこにあるの?」という用途で使えます。
TOYMAILは子供向けのソリューション。子供向けのぬいぐるみにEchoを入れておいて、「おばあちゃんよ。週末会えるの楽しみにしてるわよ」や「お父さんだよ。今日は遅くなるからお母さんの言うことを聞くんだよ」と喋らせることができます。
Echoに関する講演はこれで終了。最後に質疑応答です。
「Echoが日本語を理解するのはいつですか?」には、Mikeさんがニコニコしながら、THE ALEXA FUNDの候補者になって是非お願いしますと回答が。
「Echoの耐久性は大丈夫ですか?」には、マグネットが内蔵されているので若干の重さがあります。表面も加工されていて滑ることもないので、6歳以上の方なら大丈夫ですという回答でした。
実物を触らせてもらったのですが、邪魔にならない大きさで部屋に置きたくなっちゃいました。早く日本語対応してほしいなあと思ったのですが、そう思う自分がTHE ALEXA FUNDに応募しろってことですよね。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。