SoftBank World 2015レポート | その1 | その2 | その3 | その4 | その5 | その6 | その7 | その8 | その9 | その10 |
7/30〜7/31開催の「ソフトバンクワールド2015」。ロボットスタートも参加してきましたので、Pepperを中心としたロボティクスに関するプログラムを一挙紹介していきます!
■ロボットで人を笑顔に出来るのは私達だけである
お笑いの会社である吉本興業がPepper開発に携わる様になった経緯と、「よしもとロボット研究所」の成り立ち。数多くのPepperアプリ開発実績の事例と、その末にたどり着いた「ロボットUXデザイン」というコンセプト。さらに未来のロボット市場でよしもとにしか出来ない、人とロボットをつなぐ楽しい関係や、ロボットUXの可能性について語ります。
株式会社よしもとロボット研究所
所長
山地 克明 氏
Pepperとの漫才からスタート。
読んで字のごとく吉本興業が親会社。
吉本興業は1912年設立103年日本最古の芸能プロダクションで、現在6000人のタレントが所属(多分数えてない…)
年間5000本のテレビ番組を制作、PR案件年間800回の記者会見 劇場、スクール、47都道府県の現地で芸人活動、喋れない芸人をアジアに住ませるなどエンタメに関わることは大抵のことをやっている。
■よしもとロボット研究所とは?
設立2014年6月→Pepperお披露目と同時。 開発チーム50名。
Pepperのプロモーションを手伝ってほしいというのがきっかけ。
人型のロボットを見た瞬間、103年の間、人を楽しくして面白くして商売していた(吉本興業の) 芸人のノウハウが使えると感じて2つ返事で了承。
開発チーム体制について。
クリエイティブの部分の割合が多い。
チーフプランナー中野俊成が企画シナリオを考え、それを基にライターチームが台本作成。
意図を汲み取り、てチーフクリエイターの高橋征資が開発の指揮を執る。
クリエイティブのメンバーのほうが多い環境。
企業への実績は、ソフトバンク、SMBC日興証券、みずほ、ネスレ
例:ネスレの事例動画)
メディア露出実績としては、Pepper発表会、AQUOS CRYSTAL、Xperia、タウンワーク。
ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!、SMAP x SMAP、R-1ぐらんぷり、ニュースで英会話、おはすた、沖縄国際映画祭、京都国際映画際など。
記者会見にお呼ばれして、ネットニュースに取り上げられる。
例:タウンワーク(ピスタチオの動画)
記者の前でも芸人と絡めるように作りこむ。
■ロボットUXデザインについて
Pepper=人型ロボット。
人間の方から話しかけたり、目を覗きこんだりする。ロボットが人々に笑顔をもたらす経験。
UXを入れることで、感情のないただの店員が笑顔をもたらす、感じの良い店員になる。
キャラクター付け、ワードセンス、プランなど、今までのノウハウをそのまま投入する。
テクノロジーが発達していくが、アナログじゃないと踏み込めない領域に注力している。
例:
もしも普通のロボットが受付係だったら…
なまっているロボットが受付係だったら…→土地土地に合わせた方言などにもチャレンジしている。
もしも、うざい受付係だったら… →極端な例も作ることが出来る。
ワードの持っていき方、キャラの設定などを組み込むことで、人に当たる印象が変わる。
■よしもとが考えるこれからのロボット市場
「笑い」があれば ロボットはもっと役立つ存在になると考えている。
1:教育の分野
勉強嫌いな子供に励ます。
エンタメと教育をくっつけるのは可能性があると考えている。
2:外国語対応
インバウンド向け、海外市場で外国語向け。
アジアでも現地でのネイティブで同様のUXデザインが可能となる。
(中国語で話すデモ)現地のスタッフが作っている。
3:高齢者
認知症予防が叫ばれているが、笑いが高齢者の活性化に繋がるのではないか。高齢者向けのサービスを展開していきたい。
プレスリリースを出したが、学研ホールディングスと共同で取り組みを行う。
よしもとロボット研究所がもつUXの開発ノウハウと学研が持つサービス付高齢者向け住宅において、「まごPepper」としてアプリケーション群を開発するために8月からフィールドテストスタートする。
具体的には会話や運動、カラオケ、脳トレ、落語などのアプリ作成を考えている。
いままで吉本興業は人を媒介で人を笑顔にさせてきたが、ロボットを介して笑顔にさせていきたい。
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