「暮らしのロボット共創プロジェクト(略して、キモP)」のキックオフに行ってきました。その1
8月27日(木)に開催された「暮らしのロボット共創プロジェクト(略して、キモP)」のキックオフに行ってきました。
このキモPとはなんぞや?ということで、説明を読むと以下のようにありました。
生活の中で人々を幸せにするロボットのあり方を、過疎地域の高齢者(鹿児島県肝付町)と、アルデバラン・アトリエ(東京 秋葉原)を繋いで探っていくプロジェクト。
Pepperが福祉介護の世界、過疎地域の少子高齢化の世界でどんな幸せをもたらせるのか?暮らしとロボットを題材に3か月ほどワイワイやりとりする活動です。作ったものは鹿児島に持って行って高齢者が検証します。
もっと詳しい背景を知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。
「共創のまち・肝付」始動! Pepperを初めて見たお年寄りたちの反応は?
http://www.takaranoyama.net/2015/07/kimop-pepper/
ロボット職員が誕生 鹿児島・肝付町 [鹿児島県] – 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kagoshima/article/179606
主催は、株式会社たからのやま・奥田浩美さん、本田正浩さんのお2人。
ここに肝付町側の責任者・能勢さん(町役場企画調整課)と、サポートメンバーとして株式会社ハイレグタワーのウメムラタカシさんが加わった4名がコアメンバーとなります。
プロジェクトの目標は、Pepperを使い、お年寄りやその周りの人々を幸せにさせる10分以内の「プログラム」をつくることです。
では、11月まで続く一連のプロジェクトのキックオフが開催です。
会場は3331 Arts Chiyodaにある、アルデバラン・アトリエ秋葉原。一部ではPepper開発の聖地と呼ばれています。
様々なジャンルの人たちが集まりました。
最初に、奥田さんからこの暮らしのロボット共創プロジェクトについての説明と、前回行われた肝付での活動報告。
奥田さんはIT業界の人であれば皆が知るようイベントの運営を数多く手がけてきました。
そんな奥田さんが今最先端の舞台と感じるのは「地方」。
社会課題をビジネスで解決するため、肝付町にITふれあいカフェを開設しました。これは、様々な人が共創できる場をつくったと言えます。
今の時代のキーワードは、共感・共創で課題解決です。
最近、ものづくりのベクトルが変わりつつあると奥田さんは感じています。今まではメーカーなどの、ものづくりをする側が提案を行ってきた。これからは、ものの欲しい人たちがものをつくる時代になっていくだろう。
今回のプロジェクトの舞台となる肝付町は、奥田さんの出身地の近く。地元では島よりも田舎と呼ばれる地域だそうで、ロケットが飛ぶ町としても有名です。
そのような地方もド地方なこの地区に最先端の課題があります。その課題こそが「たからのやま」なのです。
最近のピッチイベントで共感されるプロジェクトには、身近な課題を解決するプロジェクトが多くなってきました。こういうものにお金が流れてきている時代になりつつあります。本当に欲しいものがつくれる時代になりつつあるということです。
全体の流れを本田さんからご説明。
・今日8月27日キックオフで、アイデアを共有
・9月〜10月に、プログラミングを行っていきます
・10月24日、25日に肝付町で実際で検証(披露)
・11月上旬に検証の様子の上映会が開催
そして、番外編として11月下旬にフランス・パリのAldebaranで、今回の様子を発表することも検討中。但し、旅費と宿泊費は自腹ですが (^^;)
今回のプロジェクトのいいところはこちら。
・3名ほどを肝付町に旅費補助してご招待します。
・アプリを作れば、Pepper App ChallengeやMashup Awardにも応募可能
・自分たちが考えて作ったものが人に喜ばれる・人の役にたつ(かもしれない)経験に
・(個人・企業問わず)発信の場として活かせる
ということで、長くなりましたので「その2」に続きます。
関連記事:「暮らしのロボット共創プロジェクト(略して、キモP)」のキックオフに行ってきました。
その1
その2
その3
その4
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。