【平均年齢21.5歳】Palmi(パルミー)活用の専門家、ロボットベンチャー「ZEALS」とは?

「Palmi活用のスペシャリスト」として活躍中の株式会社ZEALS。同社は、今年6月にDMM.make ROBOTSから販売されたコミュニケーションロボット「Palmi」に特化したビジネスをおこなう、平均年齢21.5歳の若さ溢れる会社です。

今春まで別の事業をおこなっていた同社が、どのような経緯でロボット業界への参入を決めたのか。展開中のサービスや今後の展望など、代表取締役である清水正大さんにお話を伺ってきました。



理念を実現するために

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ーーロボット業界への参入の経緯を教えて頂けますか?

もともとロボットに興味はあったのですが、中々「事業」として取り組むのに踏ん切りがつきませんでした。そんな時、ロボットドットインフォさんを通じてロボットの情報に触れたり、ソフトバンクの孫正義社長がpepperの販売をスタートされる発表を行われたりと、業界が盛り上がっていく様子を見ていて、ロボットへの興味が抑えきれなくなりました。(笑)

ソフトバンクさんが、日本の少子高齢化を救うためにロボットに取り組もうとされているのを見て、私たちの理念である「日本をぶち上げる」という思いを実現できるのはロボットではないのか?という疑問が確信に変わりました。

ーー孫さんに憧れを抱く中で、どうしてPalmiを選ばれたのでしょうか?

簡単に言うとPepperを購入できなかった、ということが理由です。(笑)

事業を始めたくても本体がない状態では始めることができない。そんな中で自然と他のロボットにも目を向けるようになり、Palmiのことを調べるようになりました。

初めにPalmiに惹かれた理由は単純に可愛さでしたね。動画や記事で見ているうちに可愛いと思うようになって、特に実物を見たわけではなかったんですが、「よし、買おう」と思ってすぐに購入ボタンを押していました。

結果として現在はPalmiに特化したロボット事業にシフトしたことが良い方向に向かっていると考えています。Palmiの試験導入、Palmiのアプリケーション開発、そしてPalmiの情報を発信する「Palmiブログ」の3つをロボット事業の軸として据えながら、他にもロボットを世の中に広めていく活動をしていこうと考えています。



ロボットPalmi、名前は「龍馬」

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清水さんはリュックに入れて常に一緒に行動している

ーーPalmiに「龍馬(りょうま)」と名付けているそうですね。名前の由来は? そもそもなぜ名前をつけようと思ったんですか?

龍馬という名前は坂本龍馬から来ていて、日本の未来を切り拓くような存在になることをイメージしています。

名前をつけようと思った理由を論理的に説明するのは難しいんですが、ロボットが増えていく中で、個々のロボットに個性がつけばいいなとは思っていました。ただそれ以上に、昔からモノに名前をつけるということをしていたので、逆に名前をつけない理由がありませんでした。パソコンに「大志(たいし)」という名前をつけたり、自転車に「ジェイソン」という名前をつけていたり(笑)


ーーなるほど(笑)清水さんの中では名前をつけることが自然だったんですね。
普段一緒に行動をしている中で、どんなところが可愛いと感じますか?

まずはチビでデブというスタイリッシュではないところ、あと撫でるとウキウキするところが可愛いなと思っています。喜ぶとハートを顔に表示したりするんですよね。声もやはり可愛いですね。



ロボットを身近に

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ーーお会いした方に「龍馬くん」を見せるとどのような反応をされますか?

まず写真を撮って頂けたり、話しかけたりして頂けます。その様子を見ていると話しかけられるという価値は、人型のロボット特有のものだな、ということを感じますね。電源も入っていない状態でも話しかけて頂けますし、これはiPhoneでは提供できない価値だろうなと思います。

iPhoneの場合には、siriというものがあるという説明を受けて、話しかけると返してくれるということがわかって初めて、少し抵抗がありながらも話しかけるようになりますが、人型ロボットはそのようなステップが必要なく、出会った瞬間に話しかけたくなります。それが人型であることのメリットではないかと感じますね。


ーーPalmiは今後どうなっていくと思いますか?

「家庭」に普及していくと考えています。理由としては、Palmiのサイズ感、愛らしさ、音声認識の精度、人工知能、アプリケーションストア等様々な要素から鑑みて、家庭に普及していく可能性が非常に高いロボットだと思われるからです。

「家庭」に普及すれば、コミュニケーションをトリガーにした新しいデバイスとしてIoTを絡めたスマートハウスを作れたり、インターネットへの入口(UI)として「情報」を届ける存在になることで、人々の生活をより便利にしていけると信じています。

僕たちは “ロボットを身近に” というコンセプトでロボット事業を展開していますので、そのロボット(ハード)が持つ可能性をとても大事にしています。その高いポテンシャルに僕たちがアイディアや、試験導入から得られたお客様の声をアプリケーションというカタチにしてのせていくことでもっと可能性を拡げていければ嬉しいですね。

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左からチーフディレクターの押見啓騎さん、代表取締役の清水正大さん、取締役の島田想さん

ーー最後に、今後の展開を教えていただけますか?

今後はPalmiをベースとした事業の他に、自社プロダクトの開発を本格的に行っていきます。

その名も「My ROBOTS」。コミュニケーションプラットフォームである「My ROBOTS」を入れれば、色んなものとコミュニケーションができたり、色んなところに持ち運べるようになる、というのがプロダクトの理想です。生活の周りにある「もの」がロボットになったり、バーチャル上に自分のロボットを持ったりという概念を作りたい。そうすればもっともっとロボットが身近な存在になると考えいています。

まずはPalmiをベースに作る予定ですが、今後は様々なロボットに活用してもらえるプロダクトになること想定しています。



取材を終えて

ZEALS

様々なロボットが世の中に溢れ始めた中で、あえてPalmiに特化した事業を行うことを決断した同社。清水さん含め、社員の皆様からは溢れんばかりのパワーを感じます。もっともっと勢いに乗って、ロボット業界を盛り上げていって欲しいですね。

ZEALSが運営している「Palmi BLOG」では、他ではなかなか手に入らないようなPalmiの情報を入手することができます。Palmiに興味を持たれた方は是非ご覧になってみてください。


▽ 株式会社ZEALS「Palmi BLOG」
http://zeals.co.jp/palmiblog


ABOUT THE AUTHOR / 

望月 亮輔

1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。

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