1万5000キロ離れたアフリカからPepperを動かす「ペンギンプロジェクト」
9月21日(月)、アトリエ秋葉原で「ペンギンプロジェクト」が行われました。
こちらは、第一回 Pepper App Challenge 最優秀賞のチーム・ディメンティアメンバーの坂田先生によるプロジェクト。
日本から1万5000キロ離れた南アフリカのケープタウンにいる坂田先生が、東京にあるPepperをスマートフォン経由で操作するというもの。
獨協医科大学の教授でもある坂田先生が、ロボットによる遠隔地医療の可能性を探るための実験となります。
プロジェクトの会場はアトリエ秋葉原。Pepperを使った実験といえばここです。
今回のプロジェクトは、OYOYO-PROJECTによる「Pepper remote」の改良版を使って実験を行います。
(参考記事:さぁ、pepper!出撃だ!!「Pepper remote」)
OYOYO-PROJECTやまうちさんが、アフリカとの接続の準備を行います。
無事接続が完了し、Pepperがアフリカから操作できる状態となりました。
Pepperのタブレットに表示されている反応のボタンを押すと、アフリカの坂田先生にその反応が伝わるそうなので押してみます。
アフリカの坂田先生には以下のように届きました。
アフリカの坂田先生はスマートフォンで文字入力を行います。
するとPepperがしゃべりだしました。普通のPepperのおしゃべりのようですが、アフリカからおしゃべりさせてるんですよ。
Pepperからのカメラの様子は、リアルタイム動画で坂田先生にはこう見えてます。
突然Pepperが「写真を撮りますよ〜」と言いだしました。アフリカからそういう操作もできるようです。みんなで急いでPepperの前でハイ、ポーズ!無事アフリカに写真が届きました。
逆に、アフリカからの写真をPepperに送ることもできます。試しにこの写真をアフリカから東京へ送ってみましょう。
無事東京のPepperにとどきました!が、あれ?上下逆なのは南半球から送ったから???じゃなくて、単に坂田先生の操作ミスでした。
今回は無事写真が届きました。
実験は以上で終了です。
操作の様子を見ていても若干タイムラグがある程度で、それ以外はさほど気になる点はなく実験は大成功でした。
今回は、Pepperを通じたコミュニケーションと写真のやり取りを行いましたが、これだけでも、遠隔地医療についてある程度のできることは可能であると思いました。
アプリや実際の操作方法を更に磨いていくことで、実現が可能になるイメージがわいてきます。
坂田先生、現地時間早朝の実験お疲れ様でした。そして、東京での操作等々を行ったOYOYO-PROJECTやまうちさん、太田さんもお疲れ様でした!
どうしてプロジェクト名が「ペンギン」かを伝え忘れてました。今回坂田先生の行ったケープタウンが、すぐ近くにペンギンがいるのでそうなったんですよ。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。