超高速開発コミュニティ「第6回ナイトセミナー 最新技術動向(UX/UI、ロボット)」に行ってきましたよ!
最近UXが大事だということを、色々な場で聞くことが増えました。特にロボットはまだまだその辺りは発展途上というのが正直なところです。
今回はUX/UIとロボットを取り上げたセミナーがあるということで参加してきました。
主催は超高速開発コミュニティさん。会場は田町にある
株式会社ソルクシーズさんのミーティングルームで行われました。
このナイトセミナー、チョット変わっているのが「乾杯」をしてで飲んで、食べて、リラックスした後にセミナーが始まるということ。なんかお酒を飲みながらセミナー受けるって不思議な感じです…。
とは言えセミナー内容も質が高いのです。
先ず初めに
「UIってなに? UXってなに?」
というテーマで
日本ネクサウェブ
永井一美さんから概念や歴史的流れを踏まえてお話がありました。
強調されていたのは、
UIは具体的なもの(手段)であり、UXは概念であるということ。
ユーザビリティの概念に関してはISOで決まっていて、1999年に作られた定義は今も通用しています。そして、この概念は「やるべき」で「やらなくてはいけない」ものである。
UXは時間軸においても連続をしており、一時ではなく購入前から購入後まで続くものである。
最後まで
「UXは概念である」
という点は強調されていました。
続きまして
「新デバイスのUI開発秘話」
株式会社ジェナ 手塚康夫さん
が具体的な事例を説明して頂きました。
先ずは数多く手がけているモバイルアプリの開発現場のお話から。
感性的なアプリデザイン→「ビジュアルデザイン+ブランドデザイン」に注力している。
ただ、実際に法人向けに使うと成立しない。
アプリケーションは目的を達成する為に作られるものでアートではないので論理的なアプリデザインを重要視している。
スタンドアロンだったものが社内システム連携するようになり、今は外部機器との連携が増えてきている。
そして。クラウドと連携して次のフェーズへ向かっていく。
IoT/AIプラットフォームと連携し頭脳はクラウドになり、他のデバイスとのインターフェイスハブとして活用されていくと考えている。
今後は新しいテクノロジーを活用したモバイルテクノロジーが増えてくるのではないか?
次にウェアラブルデバイスについて。
現状結構苦戦している。出回っていない…。どういった使われ方をするか、どういうUXがいいのか考えている?
モバイルより密着したデバイスの特性を意識して作っていく。
通知デバイスとして活用は前提。
複数デバイスとの組み合わせるに活用する「ウォッチ+モバイル」「モバイル+グラス」などの連携(モバイルで集約をする)が大きなビジネスチャンスになると考えている。
コンパニオンデバイスとしてのUI/UX設計が大切で、ウェアラブルに無理矢理なんでもさせようとする意味があるのかも重要な点。
いよいよロボットアプリについてとなりました。
アプリ開発のフローについては
まずはシナリオライタや・デザイナーによって、シナリオ、クリエイティブを制作。
続いてボイス・モーション・ロジック開発のなります。これはクリエイターとエンジニアが行う。
ポイントなのは分業をしても効率的じゃないということ。
その後、クライアントがフィールドテストによるレビュー移るが、これが難しい。しっかり軸をもって判断をして貰う必要がある。
以後、チューニング→フィールドテストを繰り返すことになる。
反復回数が多いほど良いアプリが出来る傾向があるように感じる。(2〜3回の反復)
いかに違和感なく統合するかが大きなポイントになる。
間などをバランスよく統合する。
ここで陥りがちなのが、シナリオを100%再現してもいいものが出来るとは限らない。なので、原始的だがロボットになった気分で演じることも必要である。フィードバックの反映
主観が入ってしまうため、作る工程以上にチューニングの時間が必要である。時に作成の1.5倍のバッファを取ったりすることもある。
人間と同様に音声中心のコミュニケーションを想定して設計をしている。
時間は3分を目処にするのだが、出来れば90秒で収める。経験から1分以上話されると長いと感じる。
総括として未来について考えです。
マルチデバイスからオムニデバイスの時代に変わってくる。
二次元的なUI/UXから三次元的なUI/UXになる。そうなると空間が意外に難しい。ウェアラブルやロボティクスが出てくると、一方的に伝えるのではなく、情報をやり取りする双方向型(コミュニケーションするか)これが重要になってくる。
と締め括りました。
この後、参加者間でデザインなど様々な切り口でディスカッションが盛り上がり、あっという間に田町の夜は過ぎて行きました。
先ずは乾杯から入る勉強会、どうなるかと思いましたが早い段階からざっくばらんにお話することができたので、これはアリですね。
また気になるテーマがありましたら、参加したいと思います!!