シルバーウィークの9月22日(火)、23日(水)に開催された「特大ペッパソン」に行ってきました。
参加者75名が2日間かけて行う史上最大のPepperハッカソンなので「特大ペッパソン」なのです。
イベントの説明はこちらになります。
https://mashupawards.doorkeeper.jp/events/30795
■結果発表
特大ペッパソン成果発表の時間です!
各チームの発表がはじまります。持ち時間5分で、時間がきたら説明の途中でも打ち切りとなります。17チームが順番に発表を行います。
■審査員
今日の審査員の皆様です。
元ソフトバンクロボティクスの林さん。TechCrunch Japan 編集長の西村さん、BASE株式会社 取締役CTOのえふしんさんこと藤川さんの3名です。
API提供企業の皆様です。各企業賞の審査員でもあります。左からエーアイ様、日本マイクロソフト様、ニフティ様です。
■発表順
発表は以下の順番で行います。(なお、2 Spaicy Hand は発表キャンセルとなりました)
1 大切な人へ声で気持ちを届けるPepperアプリ「ハート」 by 杉山くんとTISの愉快な仲間たち
2 Spaicy Hand (発表キャンセル)
3 『ネゴシエーター辺破野 決め夫』by m_guest3
4 ぺパ子のファッションチェック by pepperオシャレ倶楽部
5 ご近所ペッパー「ペパコミュ」 by koto
6 青春ペッパー by チーム青春
7 おもしろ写真撮り
8 Pepper ボルダリング
9 SyncPepper by SLOGAN
10 フクジン
11 PEPPZAP byHAL東京AZMS
12 Let’s ペパ宿
13 ムダダメペッパーくん
14 家族の晩御飯いるの?いらないの? by KitchenPepper
15 mimic by フュージョン
16 ペッパーさま
17 PEPPER CAM by チーム・ヒャッカソン
18 線上カメラマン
■1 大切な人へ声で気持ちを届けるPepperアプリ「ハート」 by 杉山くんとTISの愉快な仲間たち
「1 大切な人へ声で気持ちを届けるPepperアプリ「ハート」 by 杉山くんとTISの愉快な仲間たち」です。
皆様は離れて暮らす大切な人たちとどうやってコミュニケーションを行ってますか?メール?電話?LINE?
ここでPepperを使った新しいコミュニケーションを提案します。それは「ハート」です。
ハートはPepperがあなたの声を、例えば家族、例えば恋人、離れて暮らす大切な人たちへ届けるアプリです。
朝食の時間、夕食の時間、家族団らんの時間に「ハート」を起動することで、お互いの家庭にPepperがボイスメッセージと画像を届けてくれます。Pepper自身も家族として、家族の団らんのお手伝いをしてくれます。
ハートを使うときの例です。何気ない独り言、楽しかった思い出をジェスチャーとともに、恋人たちのつぶやきなどが活用例です。
ハートの特徴は以下の3つ。
・Pepperがあなたの家族の表情を認識して、ジェスチャーとして届けてくれる
・Pepperも家族の一員として場をなごませてくれる
・Pepperへのフィードバック(頭なでなで)で長く使えば使うほど温かいメッセージが
実際のデモの様子です。
アプリケーションの構成図です。
家族の一員としてロボットが馴染む風景を見せてくれました。ロボットを介したコミュニケーションのプラットフォームになりうる可能性を感じました。
■3 『ネゴシエーター辺破野 決め夫』by m_guest3
「3 『ネゴシエーター辺破野 決め夫』by m_guest3」です。
チーム内を「Pepperらしさ」を「中立的なポジション」と解釈しました。
家庭には、誰が決めるか定まってない課題がたくさんあります。それを「Pepperらしさ=中立的なポジション」で解決します。
実際のデモの様子です。トイレ掃除は家族の誰が行うのか?という誰が決めるか定まっていない課題も、Pepperにかかれば…「トイレ使用回数の一番多い息子が、責任を持ってトイレ掃除をしましょう!」と決めてくれました。
これは「辺破野ディサイド」と呼ばれる機能。日頃蓄積されたデータを基に、家族間の仕事割り振りをPepperが公平に行います。
次のデモです。お父さんは引越しをしようと言い出したのですが、他の家族は渋っています。
ここでPepperが各人の発言回数を円グラフにして、発言回数の少ない人に発言を促します。
これは「辺破野ファリシテーター」と呼ばれる機能。家族の話し合いを円滑に進めるための機能です。しゃべりすぎな人を止めてくれ、しゃべっていない人に話を振ってくれます。
「Iot x Pepper」です。ネットを介してPepperは次世代Iotの中心的役割となることでしょう。
今回のトイレ回数の計測のデモをイメージした、扉開閉回数カウントのためのIotデバイスです。
情の絡まない決断をしてくれるには、ロボットであるPepperはぴったりですね。判断の根拠を数字をグラフで見せてくれるのもロボットならでは。2日間の間で、センサーを使ったIotとの連携のデモをつくったのもすごいです。
以上です。
4 ぺパ子のファッションチェック by pepperオシャレ倶楽部
次は「4 ぺパ子のファッションチェック by pepperオシャレ倶楽部」です。
ファッションアドバイザーのペパ子は、自らもおしゃれを楽しんじゃいます。地域、天気、時間などに基づき、ファッションのワンポイントアドバイスをしてくれます。
例えば、朝8時でその日の夜に雨が降ると予想されるときには「レインコートを持って行きましょう」とアドバイスしてくれます。
Pepperが日常にやってくると、お出かけ前の風景はこう変わります。
今までおしゃれをしても誰もほめてくれなかったのがPepperが話し相手になってくれたり、同じ言葉でもロボットに言われた方が嬉しかったり、ロボットだったら人間のタイミングに合わせてラッキーカラーや占いを教えてくれたり。
タブレットに表示されるイメージ画像です。
今後の追加予定機能は、Pepperが色を感知して視覚障がい者向けのファッションアドバイスや、買った洋服画像を共有して家族間のコミュニケーション向上や、Pepperとお揃いの洋服を着てみたりなどです。
今回のデモでは実装が間に合わなかったのですが、「いろキャッチペン(タカラトミー)」を使うと洋服にペンの先の付けるだけでその色を識別してくれます。このペンと連携することで、視覚障がい者の方が色を使ったファッションを気軽に楽しむことができるでしょう。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。