シルバーウィークの9月22日(火)、23日(水)に開催された「特大ペッパソン」に行ってきました。
参加者75名が2日間かけて行う史上最大のPepperハッカソンなので「特大ペッパソン」なのです。
イベントの説明はこちらになります。
https://mashupawards.doorkeeper.jp/events/30795
■5 ご近所ペッパー「ペパコミュ」 by koto
「5 ご近所ペッパー「ペパコミュ」 by koto」です。
ペパコミュはペッパーを使って様々なコミュニケーションを行うアプリです。できることはこちら。
・ペッパーがある家族同士でのコミュニケーション
・自分の住んでいる地域の流行りを教えてくれる
・緊急時に緊急速報を流せる
デモです。
タブレットには「ペッパーの使い方を聞く」「ご近所さんと交流する」「最近の流行りについて教えてもらう」とあります。
次に緊急速報のデモです。Pepperが緊急速報をキャッチすると、大声で「ワーニング!ワー二ング!」と叫びながら、タブレットにWARNINGと表示されます。
今回の実装内容です。
ペッパーでのログインには、BodyIDとHeadIDをIDとパスワードに使用しています。コンテンツ部は、掲示板のようなトピック機能、電話によりすぐ発信できる緊急速報、住んでいる地域のトレンド情報です。
緊急速報のデモは、スマートフォンでの速報より、Pepperが大声でしゃべる方が緊急度が伝わってきたので、標準アプリに入れて欲しいと思いました。
■6 青春ペッパー by チーム青春
次は、「6 青春ペッパー by チーム青春」です。
コミュ障の男子を潤わせるアプリ、それが「青春ペッパー」です。
ポイントはこちら。
・人型ロボットのペッパーを使うことで、画面の中じゃない実際に触れるコミュニケーションを実現
・合成音声のAITalkのWebAPIを利用することでリアルな発声を実現
・TwilioのWebAPIを利用することで自分のスマホに彼女からの電話を実現
システム構成はこちら。Microsoftのクラウド経由で文字化してAITalkの発話を行います。同じくMicrosoftのクラウド経由でTwilioでの電話を行います。
ニフティクラウドを利用し、Push通知でユーザのスマホ宛にお知らせを行います。
今回協賛のWebAPIを全て使用した点もポイントが高いです。
デモです。
最初に3人の女子から好みのタイプを選べます。
自分の名前、電話番号、誕生日を入力します。
誕生日がやってくると、Pepperが可愛い声で祝ってくれると共に、スマホにもメッセージが届きます。スマホで可愛い声でのやりとりが行えるので、Pepperが自分好みの疑似彼女になってくれます。
審査員からは「これは廃人製造機ですね」とのコメントが。テレビゲームでやっていたことが、Pepperとスマホを使うことでよりリアルに進化しました。どこかのゲームメーカがこれを製品化しても不思議ではないと思います。
■7 おもしろ写真撮り by マッキー小澤
次は、「7 おもしろ写真撮り by マッキー小澤」です。
マッキーさんは、Pepper App Challenge 2015 Winter ではベストクリエィビティ賞を受賞しました。
今回の作品は、ペッパーの感情の程度を読み取る機能を使った写真撮りアプリ。ちょっとでも気を緩めると恐ろしいことが待っていて、ハラハラ・ドキドキが楽しめます。
主な機能は、最初に楽しそう、怒っている、悲しんでいる、驚いているからメニューを選び、選んだ感情をPepperにアピールしないと罰ゲームが起こるというもの。
デモです。
最初に選ぶメニュー画面はこちら。Pepperが喜怒哀楽それぞれの表情をしていてかわいいですね!
Pepperが「ふーふー」言いながら手をアクションを行い、タブレットに表示された風船を膨らましてます。このアクションが予想以上にリアルで会場から驚きの声が上がりました。
ここで選んだ表情をpepperにアピールします。表情豊かにアピールできないとタブレットの風船が割れてしまうという罰ゲームが。
今後の予定としては、動画の撮影機能を追加、メールに写真や動画を添付、感情データの蓄積、初めて触ると壊れるです。
最後の「初めて触ると壊れる」の補足ですが、Pepperのタブレットに触るとガチャン!という音ともにタブレットが割れたような画面に切り替わり、びっくりした瞬間の表情を写真で撮影するというものです。
Pepperが表情を判定するので、日々の感情パラメータを記録して傾向をチェックすることで、体調管理にも使うという拡張も検討しています。
■8 ペパダリング by チームCitrus
次は、「8 ペパダリング by チームCitrus」です。
開発の背景です。
・ボルダリングに興味があるけど、初めてでとても不安
・普段体を動かしてみる機会が少なく、運動不足
・日々忙しい生活の中で、家族団らんの場が不足しがち
・友人や意中の人と一緒に過ごす機会が少ない
・ご家庭のPepperともっとコミュニケーションする機会を増やしたい
これらを実現し、「家族にもっと幸せを!」がペパダリングです。
アプリの説明です。
pepperを山に見立ててボルダリングを体験するゲームです。pepperが支持する体の部位を複数箇所触っていきます。pepperが「左手!」と指示があると左手を触り、「頭!」と指示があれば頭を触るという体感型ゲーム。
実演です。
今回は「普通モード」をやってみます。ペッパーからは同時に2箇所を触るよう指示が出ます。
まずは、右手・左手。
次に、右手・頭。
次に、頭・胸(タブレット)。
今後のバージョンアップ予定はこちらです。オリジナルのステージを作成するメイクモードや、遠隔地の友人とも一緒にできる対戦モードがいいですね。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。