「日本Androidの会 x アトリエ秋葉原 勉強会」に行ってきました。
10月2日(金)に開催された「日本Androidの会 x アトリエ秋葉原 勉強会〜Anrdoid アプリでPepperを喋らせてみる」に行ってきました。
日本Androidの会 横浜支部長の大和田さんによる勉強会です。
イベントページの説明には以下のようにあります。
「Android アプリに向かって喋った内容をPepperがそのまま喋る。
そんな腹話術のようなアプリ「Pepper Speaker」を例に、Pepper と Android アプリの連携方法を日本Androidの会 大和田健一さんが説明します。
なお、本イベントは勉強会は Android アプリの開発経験がある方が対象です。Pepper については入門講座を実施しますので開発経験がなくても参加可能です。」
会場はおなじみのアルデバラン・アトリエ秋葉原。一部ではPepper開発の聖地と呼ばれています。
まずはアトリエスタッフから、会場の説明とPepper App Challenge 2015 Winterの説明です。
応募締め切りは10月末ですよ。
「Pepper App Challenge 2015 Winter」&「Pepper Innovation Challenge 2015」
http://www.softbank.jp/robot/special/app-challenge/
今日の講師を務める、大和田健一さんによる自己紹介です。
日本Androidの会 横浜支部支部長であり、ファブラボ関内ディレクタであり、Pepperオーナーでもあります。
ロボットが大好きです。
ファブラボの説明です。
ファブラボ関内については、以下のリンクをご覧ください。
FabLab Kannai | 市民のための実験的ものつくり工房 @ 横浜・関内
http://fablab-kannai.org/
日本Androidの会の説明です。
今年の夏開催された「Android Bazaar and Conference 2015 Summer」はロボットスタートでも取材に行きました。
夏だ!「Android Bazaar and Conference 2015 Summer」行ってきた!
http://robotstart.co.jp/news/news162.html夏だ!「Android Bazaar and Conference 2015 Summer」行ってきた!その2
http://robotstart.co.jp/news/news164.html
本日の勉強会参加者には、特製のドロイド君飴がふるまわれました!
大和田さんのところにPepperがやってきた時の様子です。
大和田さんはPepperに関するブログもやっています。
Dances with Pepper | I am Pepper, not robot.
http://pepper.ohwada.jp/
購入後、日経Linux 2015年5月号にPepperアプリ開発に関する記事を執筆されました。
ここから本題の「Androidアプリでpepperを喋らせてみる」がスタートです。
本日の話題は、4つ。
(1) Androidからpepperを制御する仕組み
(2) Androidアプリの留意点
(3) Naoqi API
(4) サンプルコード
事前に配られたUSBメモリに入っているデータを元に、参加者が各自サンプルコードを実行してみます。時間は10分です。
今日はAndroid アプリの開発経験がある方が対象なので、会場のほぼ全員が実行することができました。
Androidからpepperを制御する仕組みについて説明です。
pepperアプリの開発環境は3つあります。(3)のJava Java-Androidは正式公開前なので、使用する時にはご注意を。
(1) Choregraphe
(2) Python C++
(3) Java Java-Android (正式公開前)
Androidからpepperを制御する仕組みです。それそれ説明していきます。
(1) Choregraphe の実行環境
(2) Python Java の実行環境
(3) Android の実行環境
(1) Choregraphe の実行環境はこちらです。一般的な方法で、PCで作成したアプリケーションをpepperに転送して使用します。
(2) Python Java の実行環境はこちらです。Choregrapheと異なるのは、PCから転送したアプリケーションをpepper内のNAOqiOSにつなぎます。
(3) Android の実行環境はこちらです。PCからAndroidに転送し、そこからpepper内のNAOqiOSとつなぎます。
Androidアプリの留意点です。それぞれ説明していきます。
(1)ライブラリの保存場所を指定するです。
(2)IPアドレスから Session を取得するです。
(3)Thread から NAOqi OS を実行するです。
(4)パーミッションを設定するです。
この説明を受けて、10分間の演習です。事前に配られたサンプルコードを元に、各自で課題を行います。
大和田さんが作成したAndroidでのpepperリモコンはこちらです。
10分ほどの演習で、参加者のほぼ全員が無事pepperリモコンを完成させました。
NAOqi API についてです。
ドキュメントに記載されている一覧です。
ドキュメントでは英語で記載されています。日本語版はロボットスタートが訳したものを Qiita にアップしています。
NAOqi / コレグラフ APIモジュール一覧(ver. 2.3.1) – Qiita
http://qiita.com/robotstart/items/4c0b55d2274746c0c13a
APIの中を見てみます。ALTextToSpeechのコードを見てみるとこのようになっています。
Java Doc です。
サンプルコードです。
Choregraphe Boxです。中身はPythonコードです。
大和田さんが作成した「Pepper Speaker」についてです。こちらは今年の夏に開催されたイベント ABC 2015 Summer で披露されました。
Pepperを遠隔で喋らせるには、ブラウザ経由で喋らせる方法があります。通称、黒子作戦です。
大和田さんのPepper Speakerでは、スマートフォンに向かって喋ると、その音声を文字認識してPepperがしゃべります。
このアプリには、Android API音声認識を使用しています。
この他にも、大和田さんのGitHubでは、以下の5つのサンプルコードがアップされています。
ohwada/Pepper_Android · GitHub
https://github.com/ohwada/Pepper_Android/
大和田さんの作成したものはこちらです。
今までの大和田さんの説明を元に、各自でPepperをコントロールするためのAndroidアプリをつくってみます。
みなさんそれぞれのAndroidアプリが完成しました!
ということで、大和田さん、参加された皆様、今日はお疲れさまでした。
ABOUT THE AUTHOR /
北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。