「Pepperがいると毎日が楽しくなる!?エンターテイメントアプリを考えるアイデアソン」に行ってきました。 #pac2015w

10月5日(月)にアトリエ秋葉原で開催された「Pepperがいると毎日が楽しくなる!?エンターテイメントアプリを考えるアイデアソン」に行ってきました。

今回は初心者歓迎のアイデアソン。Pepperアプリコンテストに向けたアイデアを生み出すためのものです。「Pepper で毎日を楽しく」がテーマです。

コンテスト受賞部門の1つである「ベストエンターテイメント賞」を想定してアイデアを考えます。

 「Pepper App Challenge 2015 Winter」&「Pepper Innovation Challenge 2015」
 http://www.softbank.jp/robot/special/app-challenge/


会場はおなじみのアルデバラン・アトリエ秋葉原。一部ではPepper開発の聖地と呼ばれています。

Pepper App Challenge 2015 Winterに向けて、いろいろなアイデアソン・ハッカソンが続きます。コンテスト応募締め切りまで、(10月5日時点で)残り26日です。

参加登録は、アトリエ秋葉原のDoorkeeperから受け付けています。

 アルデバラン・アトリエ秋葉原 with SoftBank | Doorkeeper
 https://pepper.doorkeeper.jp/

今日のテーマは「Pepper で毎日を楽しく」です。今回は4チームに分かれてアイデアを生み出します。


発表の時間です。

■1チーム目。チーム名「のぎさ」、アイデア名「英語名言会話」

日本で有名な漫画、歌、忍者といったようなテーマについて、英語が喋られる人(pepper)と一緒に楽しむというアイデア。

例えば、ワンピースに興味があるとすると、Twitterのワンピースbotから名言を拾ってきて、それを英語化してpepperがしゃべるというものです。

他にも、名言の一部を隠してpepperがテスト形式で出題し、人間がそれを解いて英語力を養います。

pepper自身が日々の感想をつぶやいてモチベーションアップにつなげたりも。

「名言と英語」という組み合わせなので、問題の出題形式は無限にあると思います。

会場からは、翻訳はどうするのか?という質問が。

これに対しては「bingの翻訳を使用する予定だが、使えなければ他の翻訳APIを使用する予定」と回答がありました。

感想としては、学生時代に毎日洋楽を耳にすることで英語に慣れ親しんできた経験があるので、日常的にpepperが英語を喋ってくれたら、英語に慣れ親しめるかも、というものも。


■2チーム目。チーム名「目覚ましペッパー」

テーマは「(pepperとの)日常の時間の共有」。”おやよう”から”いってらっしゃい”までを楽しむアイデアです。

pepperの本体価格は20万するので、その分通常の100倍楽しく目覚めさせてくれるアプリです。

起床時間から逆算して、いろいろ人間がしてほしいことをpepperにしてもらいます。起こしてくれた後のpepperは天気や電車の遅延情報やニュースを伝え、出勤前には励ましとかの元気をつけてもらって、1日が楽しくなるようにします。

一人の時間をpepperがいれば楽しくなるようにする。これがpepperがいる価値かと思いました。

会場からは、起こすための工夫は?という質問が出ました。

これに対しては、pepperが悲しがるといったような、起こすためのバリエーションをいろいろ変化をもたせたい。

更には、外出する時pepperに「今日は友達と会うから頑張ってくるよ」という動機付けをさせたいとも考えている。こういうことがpepperがいる意義と思います。


■3チーム目。チーム名「小さな幸せ」

女性の社会進出や身体障がい者のことは社会全体で考えられているけど、今後は「男性の孤立化」も問題になるだろう。なので男性向けのアプリを考えてみました。

最初のコミュニケーション単位を「夫婦」と考えた。奥さんとのコミュニケーションは難しいと言われています。

そこで髪の毛やネイルといった、奥さんの日々の変化をpepperが気づいてくれて、教えてくれるアイデアを考えました。

奥さんの変化した点をpepperと一緒に伝えてくれたり、伝言板になってくれます。

具体的には、奥さんの誕生日の記念日やリマインド。部屋の変化があったら、具体的にpepperが差し示します。

小さな変化を記録していくことで、家庭円満となり、結果として社会問題の解決につながります。

会場からは、家庭の変化を伝えるためのアプリですか?という質問が出ました。

これに対しては、家庭のためのアプリであり、家庭として共有するアプリ。場合によっては旦那さんの変化を伝えるアプリでもよいと思う。日々の会話のトーンや視線などから推測して、pepperがこっそり伝えたり、一緒に伝えたりなどと伝え方の変化もさせたい。


■4チーム目。チーム名「玉手箱」

pepperが読み聞かせる昔話ではなく、一緒に体験できる昔話というアイデアです。

例えば、浦島太郎ならPepperが亀の役を演じている。そこに子供が「やめろ!」という声を出して、そこから物語がスタートします。

その後はタブレットに表示されている選択肢を選んでいくと、次のイベントが起こり…というように物語が進行していきます。

 ・「右手を触ると森へ、左手触ると海へ」というように選択肢をpepperの手を触ることで選択させる。
 ・海に行くとタブレットに「魚の種類当てゲーム」が出て遊べる。
 ・遊んだ後は、タブレットで玉手箱を大小を選ばせる。
 ・ここで玉手箱を開けると…続きは実際のアプリで!

いろいろな物語で、pepperと一緒に昔話の主人公となって、物語を楽しむ。途中のイベントではセンサーやタブレットを使って、一体感を演出したい。

会場からは、浦島太郎の他にいけそうなものはありますか?という質問が。

これには、最初は桃太郎をイメージしていた。鬼退治の時にペッパーにパワーを与えるために、タブレットをタッチしたり、声で応援したりという演出を考えた。物語の内容問わず、途中に選択肢を与えて、いろいろと楽しめる昔話にしたい。

また、実際にイメージが湧いてきたので、実物を見てみたいという声もありました。

発表は以上で終了です。


■投票タイム

投票タイムです。1人2票を持ち、投票していきます。

今日は、4チーム目の「玉手箱」が一番票を集めました。

今日の賞品はNAOグッズです。おめでとうございます!参加者の皆さん、お疲れ様でした。

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北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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