【ロボットやろうぜ】ロボット素人のオタがロボット会社社長になるまで【Vol.3】
『グロスぺ』と『ロボットパイオニアフォーラム』が共催している勉強会「ロボットやろうぜ!」も今回で3回目。初回はニュースに取り上げさせてもらいました。
今回は3回目。
テーマは「ロボット素人のオタがロボット会社社長になるまで」というので、行ってきました。
場所は前回と同じ渋谷は円山町にグローススペース。
今回お話をしていただくのは、株式会社アールティーフォワードの代表取締役 川上靖次さん。
お話を聞く前に、お約束なのですが参加者の自己紹介から始まります。
まずは、ロボットパイオニアフォーラムの幹事を務められている羽田さん。
今回の株式会社アールティーフォワードは、ロボットパイオニアフォーラムで幹事の一人の中川さんの株式会社アールティの販売部門が分社化したもの。
今回は川上さんが何故ロボット業界に入って、社長になったのかというお話です。
先ず衝撃的な告白から。
え!てっきり、ゴリゴリのエンジニアだと思っていました…。
ここでロボットとの遭遇の話です。
2002年、たまたま仕事場の近くで「ROBO-ONE」が開催されていたので昼休みに何の気なしに見に行ったとのこと。
ここで、中川さんと衝撃の出会い!
「ロボット興味あるならやれよ」と言われたことに、会場が笑いに包まれたことを書いておきます。
そして、本格的にロボット業界に入るきっかけを話してくれました。
「ロボット作らない?」
カッコイイ!!ちなみに僕がロボスタに誘われた言葉はナイショです。
ただ、初めから仕事にはなってなく、4名で社内サークル的な感じでスタート。
そして第4回の「ROBO-ONE」に出場することに。
出場したロボットのスペックです。
歩けないという致命傷があり、帰りの車の中で分解されてしまいました。
そして、懲りずに作り続けたのがこのロボット。
ちなみに隣に小型のロボットもあります。
初めてのお仕事が入ってきます。
なんと「ロボファイト」「ロボゴング」のレフェリー。大阪の方にロボットをやっている人が少ないので
話が回ってきたとのこと。ここで色々な人と繋がったのが、この先に影響を及ぼします。
しかし、徐々に軌道に乗りつつあったのですが、本業の方がいろいろあってロボット事業は閉鎖に…。
2日後にOKの返事をしてしまったとのこと。踏ん切りは大事です!
義理を欠いたような転職なのですが、当時の社長さんが快く送り出してくれたとのことです。
いいですね、こういうの。
これが、川上さんがアールティーに入る前、初めて売れたロボットです。
当時のロボットの問題点を挙げてくれました。
市販ロボットが無かったのが大きな問題。それによって時間とお金がかかってしまい、また市販の物を使って作ると冷たいという風潮もあったとのこと。
それがあって、作る方ではなく売る方に回ろうと決意をしたのです。
ただ、ロボットの本職ということではなかったので一生懸命独学で勉強をして、苦手な部分を任せ、作る手間より探す努力をし続けているとのこと。
これ、大事ですよね。ある意味通訳的な役割ですよね。
そして、アールティーが分割し、販売部門としてアールティーフォワードが誕生!
ここまでが長いプロローグ。
その一つの答えが「試作屋のようなもの」。
お客様の要望に合わせて、試作機を作ったりカスタマイズするのがその理由として挙げてもらいまいた。
リアル店舗にいらっしゃるお客様の大半は相談の為の来社とのこと。
確かに欲しいものが決まっていれば、決め打ちでネットで買っちゃいますよね。
相談も、初心者一歩手前の方が大半の方。ネットでは不安だから相談したいですよね。
爆発力はないけど、やり方次第ではやっていけるとのこと。
そのやり方って一朝一夕じゃ出来ないんですよね〜。
川上さんは、この盛り上がりを「ロボットの周辺環境が盛り上がっている」と分析。
それこそ、IT系のが強い分野というのが、川上さんの考えみたいです。
ということで、購入はアールティフォワード、開発案件はアールティへ!
その後質疑応答もあったのですが、前述のとおりIT系の方が最近多くなったとのこと。
・業績が伸びてて新規事業でロボットをやるというのが2割
・あとはアプリが売れなくてヤバイから参入したいという会社。
→どういうのがあるの??8割
→それ以外が「ロボット参入するから投資しないか?」というお金を集たいという会社(特に学生ベンチャー)とのこと。
この辺り、やっぱり現場を体験している川上さんだから言えることです。
ここでは書けない危うい話もあって、興味深いセミナーでした!!