【2015国際ロボット展】気になるロボットをさらに見てきたよ!【独断と偏見3】

2015年12月2日(水)〜5日(土)まで東京ビッグサイトで行われている2015国際ロボット展に行ってきました。

前回の【2015国際ロボット展】気になるロボットをもっと見てきたよ!【独断と偏見2】に引き続き、気になったロボットのレポートです。これで完結です。



◼︎R-env: 連舞で健康チェック

NTTが出展していた「R-env: 連舞で健康チェック」です。

今回は「3体のSota」と「身長計・体重計・血圧計・プリンタ」の全てを連舞で接続し、生業することで健康測定をしてみるというデモです。

Sotaくんに指示をされて、身長計に乗ってみます。その後、Sotaくんが次のSota君に伝言ゲームをして、体重計に乗るよう指示をされます。

健康チェックの全ての工程がSotaくんに指示されて進行していきます。

Sotaくん同士が話し合うのが見ていても微笑ましく、全てのデバイスが連携してるというのが、さすがです。連舞だったら、このようなロボットとIotデバイスの連携も可能です。



■R-env: 連舞って、何?

ロボットを操作するための環境で、以下の特徴があります。

 ・人とロボットのインタラクションに特化
 ・シンプルに、簡単に
 ・Webやアプリ系技術を利用して親しみやすく

目指すのは、ロボット制御操作を簡単にして、ロボットアプリ開発者を増やすことです。

開発環境はWebブラウザによるGUI環境です。具体的には「アクション」と「遷移条件」を定義する(線でつなぐ)だけで簡単にロボットアプリを開発することが可能となります。

しかもロボットに限らず、様々なIotデバイスやアプリを組み合わせたロボアプリも開発することができます。




■ ロボット・コンテンツ・カンパニー「株式会社タスカケル」

株式会社タスカケルです。こちらの会社を一言で表すと「ロボット・コンテンツ・カンパニー」。

 株式会社タスカケル Tasukakeru Inc.
 http://www.tasukakeru.co.jp/

会社のメンバーがゲーム業界やロボット研究・開発分野のフロントランナーで構成されているため、ゲーム作りで培ったユーザ視点と、ロボット開発の土壌がしっかりした「先端技術」がベースにあるからです。

今回は2つのロボットを出展していました。



■ 肩乗りロボット「TABBY(タビー)」

1つ目の展示は「たびねずみ〜TABBY」。かわいいネズミのアバター型の肩乗りロボットです。

提供するサービスは、ロボットを使った「体験共有型サービス」。これは、ロボットを介して蓄積した人間の体験をデータとして蓄積し、コンテンツを介して再現するというもの。例えば、旅行に行けない高齢者がロボットを介して旅行体験を共有するというイメージです。

こういう感じで肩に乗せながら旅行するイメージです。はりねずみロボの相棒と旅行することで、旅行に行けない人にも旅行体験が共有できます。

再現された体験を誰もができるようになることで、物理的な時空間はもちろん、心の距離を越えたコミュニケーションを実現できます。

パソコンでの操作画面はこのようになっています。

はりねずみロボの見えている風景が見えつつ、いくつかの動きをボタンを押して簡単に行うことができます。

はりねずみのキャラクターは、ピカチュウのイラストで知られるにしだあつこさんとコラボしたもの。帽子についている花はクレマチスで、花言葉は「旅人の幸せ」という演出も。

肩乗りロボットは好きなキャラクターで作ることができるのもポイントです。



◼︎介護支援ロボット「FARO(ファーロ)」

この台座の部分が「FARO(ファーロ)」と呼ばれるロボットです。

台座の上に自分の好きなぬいぐるみを載せて、そのぬいぐるみを動かすことができます。FAROの上に好きなキャラクタ(ぬいぐるみ)を置くことで、1台のFAROで複数人対応を行うことが可能です。

ストーリーを持つ「キャラクタ」と、そのキャラクタを自在に動かす「台座ロボット」が合体し、クイズや体操などの語りかけるコンテンツを掛け合わせることで、今までにない体験型の介護支援サービスの提供が可能となります。

キャラクタの世界観がしっかりしていれば、ロボットは台座部分だけでも大きな問題はないというのが、FAROの設計思想です。

以上です。

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北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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