【ボールに乗ってる】Aidoを調べてみたよ!【名前似過ぎ】
「AIBO」じゃないよ「Aido」だよ
先日、速報としてご紹介したボールでバランスを取って移動するロボット「Aido(アイド)」ですが、もう少し調べてみましたのでご報告します。
以前のご紹介にもありましたように、「Aido」はクラウドファンディングサイト「INDIEGOGO」で絶賛資金募集している最中の家庭用ロボットです。
自ら「Next Gen Home Robot(次世代家庭用ロボット)」と謳っちゃう位自信満々な「Aido」です。本当にそうなのか見ていきましょう!!
ハードウェアスペック
この「Aido」がどんなスペックか見ていきましょう。
大きさは91.4cm
(恐らくインチ計算していると思います、インチ表記だとほぼ36インチ)
上部と胴体の2つに分けることが出来る様で、ディスプレイが付いている部分は32cm、残りが55.4cmとのこと。
重さは8Kg、稼働部は4つとなっています。
CPU、GPUとも3つ搭載されている様です。
CPU1:Quad Core ARM7 1.6GHz、RAMが1GB、32GBのストレージ
CPU2:Quad Core ARM7 1.6GHz、RAMが1GB
CPU3:Dual-core A23 1.5Ghz、RAMが512MB
GPU1:MaliMP2 GPU 600Mhz
GPU2:PowerVR SGX 540
GPU3:MaliMP2 GPU 600Mhz
となっています。
恐らくAndroidベースなので、CPUとGPUがセットになった基板が載っていると推察しています。
WebではRaspberry Piを使っているような写真もありましたが、スペックを見ると違うので試作機の写真を使っているのかもしれません。
バッテリーは8時間以上もちますが、動かした場合は2時間以上とのこと。
やはりボールでバランスを取るとなるとそうなりますよね。
音声入力はマイクが6つ、重力センサ、気温、湿度、環境光、空気、GPS、騒音、気圧など盛りだくさん。
カメラも4つ
Camera1:5メガピクセル
Camera2:1メガピクセル、毎秒30フレーム赤外線カメラ
Camera3&4(タブレット):0.3MPカメラ
ちょっとカメラは脆弱ですよね。まぁ、仕方ありません。
ディスプレイは7インチのタッチスクリーン搭載なのですが、プロジェクターが2つ用意されています。
1つは頭の部分から320X240ピクセルの10ルーメンスのもの、もう1つはボディから640X480ピクセルの100ルーメンスのものです。このロボットで3つも表示する手段があるってスゴイですね。
但し、ボディからのプロジェクターは別売り(199ドル)ということで注意が必要です。
OSはAndroidとLinux、ですのでAndroidアプリは動きます。
「ハウスメンテナンス」「キッチンアシスタント」「メディケーション&ヘルス」「パーソナルアシスタント」などの専用アプリがインストールされている様です。
特徴を紹介
最近クラウドファンディングで出てくるロボットたちの動画を見ると、基本的にはJiboとBuddyの動画をトレースしている感じです。
なので、紹介しているのを羅列していきます。
・寝室で:アラームを鳴らして、スケジュールなどを調整します。
・キッチンで:料理のレシピと作り方を説明してくれます。
・リビングで:HDのプロジェクターがあるので、家族みんなでエンターテインメントが楽しめます!
・外出先で:アプリを使って家の中の様子が分かります。
・困ったとき:必要な情報を提供してくれますし、懐中電灯の代わりにもなります。
・フィットネス:運動やヨガの状況を見てくれて、ビデオチャットでインストラクターと繋ぎます
・ホームオフィスで:声で操作が出来るので、ビデオチャットやスケジュールなどが可能です。
・学習:インターネットの学習動画を見ることができ、将来どのようなことを学びたいか手助けしてくれます。
・スマートホーム:テレビやエアコンなどの調整が出来ます。
・自宅警備員:家をセンサーなどを駆使してパトロール。警告も発してくれます。
・お話相手:世界中の物語を語ってくれます。
・省エネ:ヒーターのオンオフをコントロールして省エネに繋がります
・おやすみタイマー:スケジュールをセットして、寝る前に自動的に電気を消したり鍵を締めたりしてします。
ズラッと書きましたが、何処かで聞いたことある機能ばかりですよね…。
ある意味機能が頭打ちになったのかも知れません。
やっぱり目を引くボール
ただ、Aidoの一番の特徴はそのフォルム、と言うよりボールです。
「OMNI-DIRECTONAL BALL」でバランスを取って移動します。
1つのボールで本当にここまで可能なのか、そこそこスピード出ていそうな上90センチも背があるのでふらつき感とか心配になります…。が、
FAQを見ると、
Aido counters sudden changes to its balance (a tilt of more than 8 degrees) with a set of retractable legs that spring out from the base to prevent it from keeling over. Push Aido, and the legs will spring out to provide immediate support. Aido will quickly try to stabilize by itself and draw the legs back in.
When Aido is stationary for a long time, it uses the legs to support itself. The legs also offer support when Aido is charging.
8度以上傾いたら、脚が飛び出すような事が書いてあります。長時間静止している時も充電するときもその脚を使って傾きを制御する様です。
開発環境
Aidoは既にSDKを用意していることを発表しています。
AidoはUbuntuをベースとした「Open Aido OS」を搭載していて、開発者がある程度自由にAidoに機能を追加することが出来るようです。
上述したようにAndroidのアプリも動きますし、様々なAPIも使えるようなのでAidoを使って面白い事が出来そうな予感はします。
お手頃プライス(送料除く)
原稿執筆時で、既に目標金額の442%となり達成しているプロジェクトとなっていますので、その点は安心してもらって大丈夫だと思います。
ただし、最もお手頃に手に入れることが出来た「Aido Classic Super Early Bird」(499ドル+送料)は既に売り切れ。
今、一番安いのが「Aido Classic Early Bird」の549ドル(約6万2千円)+送料となっています。HDのプロジェクターを使いたい場合は940ドル(約10万7千円)+送料の「Aido Premium Pack」をオーダーする必要があります。これにはプロジェクター(別売り199ドル)の他にも充電ドック(別売り199ドル)が一緒になっています。Aidoをガッツリ楽しみたい方はこれを購入すべきです。
デベロッパー向けには599ドル(約6.8万円)+送料の「Aido Developer Edition Early」が良いかもです。
残念ながら照明などを調整する「Smart Home Kit」に関しては75ドル(約8,500円)は全てにおいてオプションになっています。
発送は10月予定です。
海外の家屋はは基本的には床がフラット(タイルで凸凹はありますが)なのに比べて、日本は段差があるところが殆どですから、「OMNI-DIRECTONAL BALL」がどこまで対応切るのか期待と不安を持ちつつリリースを楽しみにします!!
※当記事は現在発表されている各種情報を元に書かれています。