【インタラクション2016】「Sota × 電力センサー」で離れて暮らす家族をもっと身近に

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3月2日〜4日、東京・科学技術館にて、インタラクションに関わる最新の技術や情報を交換し議論する場「インタラクション2016」が開催され、インタラクティブ発表のブースでは、企業や学生が「インタラクション」にまつわる日頃の研究成果を発表しました。

今回編集部が注目したのは、東京工業高専の研究室が開発した「電力センサー」を活用した研究。こちらの研究では、ヴイストンから販売予定のコミュニケーションロボット「Sota」が活用されていました。


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東京工業高専の山田恭平さん、中村開さん、そして講師の水戸慎一郎さんが開発したのは、コンセントの裏側から伸びる電力線につけるだけで消費電力を把握することができるという、バッテリーレスの電力センサーです。この電力センサーを使えば、細かい消費電力を把握することができます。コンセントごとにつけることが可能で、かつワット数が把握できるため、使われている電力が「ケトル」で使われているのか、「洗濯機」で使われているのかというところまで情報を収集することができるという、素晴らしい技術です。ただ、この技術もさることながら、活用方法も大変素晴らしかったのでご紹介します。

遠く離れた家族の見守りを

この電力センサーを使えば、電気の消費量を把握することができます。例えば、電気がつけっぱなしだったり、ケトルがお湯を沸かし終えたかなどを把握することも可能です。いわゆるIoTデバイスのため、それをタブレットなどに情報として送ることもできるのです。それについて山田恭平さんは「確かに情報はタブレットでもスマホでも、確認できるようにしようと思えば可能です。ただ、家の中で使われている電気を綺麗にグラフ化したりしても、ご高齢の方はそもそも見方がわからなかったりするかもしれません。その点、インターフェースにロボットが入ることで、お湯わいたよとか、電気使いすぎだよとロボットがしゃべってくれます。その方が分かりやすいのではないかと考え、ロボットを採用しました」と、インターフェースにロボットを採用した理由を話します。

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また、この電力センサーで得た情報を、離れた場所で暮らす家族が所有する「Sota」に飛ばすことで、「おじいちゃんが今電気消して寝たよ」「おばあちゃんが今家に帰ってきたみたいだよ」と、Sotaが離れた家族の生活を教えてくれます。Sotaを通じて、離れたところで暮らす家族を身近に感じることができるのです。

光のゆらぎで教える

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ヴイストンのコミュニケーションロボット「Sota」(写真左)と東京工業高専が独自で製作した光デバイス(写真右)

さらに、展示ブースでは、顔つきの光デバイス(名前募集中)も展示されていました。こちらの光デバイスも一つのインターフェースで、電力の消費量を光のゆらぎや明るさで教えてくれるというものです。電気がたくさん使われていれば、このデバイスが強く光ったり、光が揺らいだりします。

自宅にこちらのデバイスを置くことで、光の強さによって遠方で暮らす家族の暮らしぶりを常に実感することができ、遠く離れていても今日も元気に生活しているんだということに気づくことができます。「しゃべる」とはまた違ったアプローチが、とても興味深かったです。可愛らしい顔もついているので、愛着がわきそうですよね。

「インタラクション2016」では、面白そうな研究発表をたくさん見ることができました。毎年開催されているイベントで、デモ展示エリアなどは入場無料ですので、今年参加できなかった方は、来年を楽しみにお待ちください。きっと今年以上に、さらにインタラクティブな研究がされていることでしょう。

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望月 亮輔

1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。

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