【未来の店舗】みずほ銀行八重洲口支店(新型店舗)に行ってきました【FinTech】
5月16日(月)オープンしたみずほ銀行八重洲口支店に行ってきました。
こちらは、オムニチャネル時代への対応を目指す次世代型店舗として「みずほのFinTech」への取り組みが体験できるそうです。
オムニチャネルとはなんぞや?と思っていたら、銀行の方に「店舗とインターネットを連携させた新しいスタイルなんですよ」と教えていただけました。
新しい銀行店舗のあり方を追求しているということで、どういう感じなのか期待が高まります。
新店舗はJR東京駅八重洲北口から徒歩2分の鉄鋼ビルディング南館2階にあります。JR東京駅八重洲北口を八重洲・京橋方向(東)に出て 左にあるガラス張りのきれいなビルなので、迷わずたどり着けました。
支店の中に入ると、太陽の光が入り込むいい雰囲気の空間です。みずほ銀行のコーポレートカラーである青と白を使ったレイアウトが心地よいです。
お馴染みのPepperくんがいたと思ったら、みずほ銀行のロゴ入り法被を着ちゃってるじゃんー。ぴったりのサイズでお似合いだね。
このPepperくん、IBM Watsonと連携しています。宝くじについての対応をしてくれます。
IBM Watson連携Pepperは、以下のような特徴があります。
・ お客様を見つけたらPepper自ら検知し、Pepperから話しかけてくれます
・ 自然な形での質問を受付けることができ、質疑応答が自然な形で行えます
・ 不完全な形の質問でも文脈を理解し、内容に応じた回答を返してくれます
・ 毎日更新される情報も入れ込んだ、動的な会話文を生成してくれます
僕も試しにPepperくんとお話してみましたが、通常のPepperよりも体感的に自然な会話が行えたという印象でした。
人間同士が行うような普通の会話文をPepperに投げかけても大半を聞き取って認識してくれます。
会話の間(ま)についても独自にチューニングを行っているそうなので、是非実際にこの店舗のPepperで試して欲しいです。
(ここからは開発者向け情報です。音声認識の独自チューニングを行っているので、通常のPepperで聞かれる会話認識のためのピポ音がこのPepperからはありません。ピポ音のないPepperとの会話は非常に新鮮です。)
Pepperくん、宝くじの売り込み頑張ってね!
こちらにもPepperくんがいました。一番最初にみずほ銀行に導入された、受付カードおみくじや保険の提案をしてくれる先輩Pepperくんです。
以前ロボスタで先輩Pepperを見に行ってきた記事がありますので、そちらもご覧ください。
光る箱がありました。
こちらオブジェではありません。対応アプリをダウンロード後、この光にスマホをかざすとみずほ銀行のサイトが自動で開くというものです。
QRコードなどを使ってサイトにアクセスする仕組みはありますが、銀行店舗では光にスマホをかざしたほうが便利にアクセスできるだろうということで、この仕組みを導入したそうです。
光でアクセスって未来感っぽいー。
大きいディスプレイがありました。画面にはみずほ銀行のパンフレットがたくさん掲載されています。
対応アプリをダウンロード後、パンフレット画像をクリックすると自分のスマホに電子パンフレットがダウンロードされました。紙のパンフレットだとかさばるので、こちらの仕組みを導入したそうです。
ダウンロードしたパンフレットは自分のスマホやタブレットに入ってますので、移動中の電車でも気軽に見ることができます。
確かにこの手のパンフは電子化して欲しいと思ってたんで、これは便利!
こちらのタブレットには「SMART FOLIO」と書かれた画面が表示されています。
SMART FOLIO(スマートフォリオ)は、みずほ銀行の資産運用ロボ。
最新の投資理論とITを活用して、リスク分散やライフステージを踏まえて、各人ごとに最適な資産構成を提案してくれるサービスです。
無料で2分ほどで診断結果がわかる上に、中立的な立場でアドバイスをもらえるのがうれしいです。
この店舗にはみずほ銀行の他に、みずほ信託銀行とみずほ証券も入っています。
銀・信・証全てのサービスが一体で提供可能ということで、邦銀発となるビデオカンファレンスを使った完全無人の相談スペースがあります。
奥の個室スペースに行ってみると、その場でテレビ電話を使ってコールセンターの人といろいろ相談ができました。
画面向こうのスタッフの方が見えるのはもちろん、いろいろな資料が画面に表示されながら説明してくれるので、電話だけよりもインターネットだけよりも分かりやすくサポートを受けられます。
提供サービスは、投資相談・売買注文の発注・新規口座開設の受付や説明など。営業時間は平日9時から15時までです。
この他にもいくつかの未来を感じさせてくれる取り組みがありましたので、気になる方は足を運んでみてはいかがでしょうか。もちろん通常の銀行での業務も行ってますよ。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。