【未来】教育ITソリューションEXPOの「学びNEXT」行ってきたよ!

今の子供は羨ましい!

2016年5月18日〜22日にかけて、東京ビッグサイトと東京ファッションタウンビル(TFTホール)で「教育ITソリューションEXPO(EDIX)」が行われ、その中でも、先端の教育をテーマにした「学びNEXT」を中心に見に行ってきました!

僕が子供時代に「遊びながら学ぶ」なんてことは正直少なかったし、中で取り上げるLEGOは単なるオモチャの1つでしかありませんでしたから、隔世の感はありました。


BASICで動くロボット!

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先ず訪れたのは、ワイズインテグレーションさんがナチュラルスタイルさんと共同で行っている教育プロジェクト「ソビーゴ」のブースです。


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注目したのが、この「ソビーゴ RP1」。Ichigojamでロボットを動かすというものです。Ichigojamを使うことでBASICを用いてロボットに各種の動作命令をすることが出来るというものです。懐かしいなぁBASIC。個人的にはここで挫折したけど、命令してロボットがその通り動いたら違ったのかも…。
ロボットの本体自体もダンボールで作っているので、好きな絵などを書いたりすることも出来て「自分だけロボット」を作ることが出来ます。


入門から応用まで幅広く対応

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続いてはヒューマンアカデミーさんのブースです。ヒューマンアカデミーロボット教室を全国で展開しています。

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様々なロボットが並んでいます。「ベーシック」「ミドル」「アドバンス」と言うように難易度が分かれていますので、始めてロボットを作るお子さんでも達成感を味わえるとのこと。
こちらは、ロビ、Sota、ロボホンなどを世に送り出した高橋智隆さんが監修しています。

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その上には「ロボティクスプロフェッサー」コースもあります。
こちらは、前述のコースから一歩踏み込んで本格的なロボット工学を分かりやすく理解するというものになっています。

幅広い世代の子供達をフォロー出来るのが特徴ですね。


本物から学ぶ

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何と、教育の展示会にDENSOさんが出展されていました。
なぜにDENSOさんが出展したのでしょうか??
理系離れが進んでいて、ロボットのエンジニアを志望する人も少なくなったとのこと。その理由の一つに『本物のロボットに触っていなのでは無いか』という点が挙げられ、学習の場でも本格的なアームロボットを扱えるべきということから開発されたとのことでした。

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出展していたのは、この6軸+1軸のアームロボット「COBOTTA」。
これは先にカメラが付いていて、タブレットに画像が見つつコントロールが出来る様になっています。

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Linuxとも接続可能で、画面と同じように「COBOTTA」も動きます。
見た初めての印象は「美しいアームロボットだなぁ」でした。正直あまりアームロボットに「美しい」などという印象は持たないのですが、「COBOTTA」に関しては、そう思えたのです。
筐体は樹脂では無く殆どが金属となっており、モータもこれ専用に開発されたとのことで通常の産業用ロボットと同じくらいの耐久性もあるという本格的なものとなっています。


COOLなデザイン

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「COBOTTA」と違う感じでイケてるデザインというのが、Sony Global Educationさんの「KOOV」です。
コントロールユニットとブロックを組み合わせて、プログラミングをすることで様々な動きや機能を持たせることが出来るようになるのです。


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例えば、ワニは手を入れるとセンサーが反応してランプが付きますし、右のオレンジのものはギターの様に音を出すことが出来ます。展示品はまだプロトタイプとのことですが、Bluetoothにも対応する予定とのこと。
このデザインなら大人でも全然楽しめそうな感じがしました!


安定のLEGO

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やっぱり教育と言ったらLEGOさんのマインドストームですよね。
展示されていたのは教育版レゴ マインドストームEV3です。海外では小・中学生中心なのですが、日本では企業研修にも利用されているというほど。改めて書くこともありませんが、相当完成度は高いです。
タブレット端末でのプログラミングが出来る一方で、様々な言語のプログラミングにも対応しているのでエンジニア教育の一環としても使われているとのことでした。

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これが新しい学習向けのWeDo 2.0のアプリ画面。
単に想像から組み立てるのではなく、レゴのかわいいキャラクターが動画で現実世界の様々な問題点を提起して、それを解決する為にレゴを組み立てるというもの。ストーリーもしっかりしていました。

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プログラミングもタブレットに簡単に出来ます。
アクションが記されているブロックを並べていくという簡単なもので、完成したらBluetoothで本体に送信すればアクションを起こしてくれるのです。
マインドストームよりも対象年齢が低いWeDo 2.0も注目です。


中国からも

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最近は中国(特に深セン)は製造業ではものすごく勢いを持っていますよね。このMakeBlockさんも深セン発のメーカーです。

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出展していたのはmBot(一番左側)。
Arduinoベースのコントローラーとなっているので様々なライブラリーが使えますし、ScratchベースのmBlockを使うことでプログラミングも出来ますし、パーツを追加することで様々な機能を持たすことが出来ます(レゴ用のパーツも使えるとのこと)。
一番の特徴はやはり価格。基本となるmBotは何と12,000円(税別)とのことで、これはビックリ。

以前紹介したJimu Robotも同じ深センでしたし、やはり注目せざるを得ませんね。


超巨大なサンプルが!

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「学びNEXT」会場で最後に見たのが康栄コーポレーションさんが展開している「Robotami」です。

その中で目を引いたのが宇宙ステーションをイメージした大きなジオラマです。
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ビー玉を上から落とし、回収し、また上まで上げて落とすという繰り返し。
お話を聞いたら、「重力に反して物を持ち上げるのが技術。プログラムも大事だけど、基本の動きがわからないといけないのではないか?」と話されていました。
もちろんプログラミングもできるシステムは用意していますが、この様な基礎を学びそれを技術でどう解決していくか考えることがもっと重要かもしれません。


ちょっとだけ本会場も見てきたよ

本来なら1日かけてゆっくり回るのでしょうけど、生憎時間が無くてホールの一部しか見ることが出来ませんでした。
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富士ソフトさんのブースにはPALROがいました。
「ちょっとコマンダー」を使ってPALROのプログラミングが簡単に出来るというものを紹介していました。実は「ちょっとコマンダー」だけでもPALROは結構なことが出来ますし、何より日本語で書いている動作を並べることでPALROがその通り動くので非常にとっつきやすい印象でした。

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シャープブースにはロボホンが展示されていました。
SDKが公開されている(現在は法人向けのみ)ですので、ゆくゆくはロボホンを授業で動かすなんということも有りえるかも知れません。

プログラミング教育が流行っている

僕が小さいころわかりやすいプログラミング言語といえば、上にも有ったようにBASICでした。とは言え、やっぱり文字を1つずつ入力していかないといけないので、1文字間違えただけでもエラーが出て動かないなんて当たり前。やはり子供には敷居が高かったと思います。
一方で現在はScratchを筆頭にビジュアルプログラミング言語が色々出てきて、一気に分かりやすくなりましたし。そもそもエラーも出ないように工夫されていますしね。ホント良い時代になりました。

ロボットを使った教材も多かったので、20年後に素晴らしいロボットクリエイターが数多く出てきて欲しいです!(そしてロボスタに就職して欲しいなと(笑))

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ぱっぺー☆あさひ

衛星放送、インターネットなど時代の先端の端っこにいて、今はロボット業界に身を置いています。 ロボットスタートでは広告営業をメインにしていますが、ロボティクススーツを着ることでロボット型人間『ぱっぺー』に。 近頃頑張っているアイドルを見ると泣いてしまう。「HKT48」を推しつつも「NGT48」「=LOVE」が気になっています。最近は取材の予習で聴いた「夢みるアドレセンス」の楽曲の良さに驚く。 長年の夢だったTBSラジオデビューを果たしました。 誕生日の夜は今年も一人かも知れないと不安しかありません。

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