AI・人工知能ワールド&ロボットゾーンに行ってきました。
6月29日から7月1日に、東京ビッグサイトで開催されている「AI・人工知能ワールド」に行ってきました。
今話題のAI・人工知能についてどういう展示があるのか、楽しみです。
会場の東京ビッグサイトです。コンテンツ東京2016内の特設会場でAI・人工知能ワールドが開催されています。
■株式会社FRONTEO – Kibiro
会場入ってすぐに人工知能KIBIT(キビット)を搭載ロボットKibiroくんがいると思ったら、株式会社FRONTEOのブースでした。(同社は7月1日より株式会社UBICから社名を変更しました)
Kibiroくんの紹介がはじまりました。
身長28センチ、体重800グラムのKibiroくん。
店舗やショールーム、企業の受付など様々な商業施設でコンシェルジュとなり、活躍してくれます。
ユーザーの情報を収集し、その考えを学習。一人一人に最適な情報を見つけ出してくれます。
例えば、本屋にいるKibiroくんは、人工知能から自分も店員さんも気づかないような新たな本との出会いを導きます。
例えば、レストランにいるKibiroくんは、人工知能を使ってお客様一人ひとりにとってのお気に入りのメニューを見つけることにより、常連さんを増やしてくれるかもしれません。
例えば、自動車のショールームでは、ストレートながらもどこか気が利いている営業トークで、お客様のハートをガッチリ掴むことでしょう。
今回ブースにいるKibiroくんがやってくれるのは、「オススメ本のお知らせ」と「年齢性別当てゲーム」
パーカーを着こなしているKibiroくんが可愛すぎます。
Kibiroくんに入っている人工知能KIBITの特徴です。少ない教師データからでも人工知能を学習させることができます。教師データが少なくてもよいということは、サーバー等の設備もわずかで大丈夫です。
また、人の行動を学ぶことで、判断をサポートするというという特徴もあります。学習データとなる人の直感に基づいた評価軸を形成することができ、その人の判断基準に合致した情報抽出が行えます。
■株式会社モノゴゴロ
株式会社モノゴゴロは、人工知能に心を持たせる技術開発を行う会社。
「人工意識」と名付けられたAIは、心を持つAI。人に共感したり、なついたり、愛したりすることができるAIです。
そもそも「意味」とはなのか?「意味を理解する」とは、どういうことなのか?この疑問は言語学・論理学・心理学・哲学を行った幅広い領域にまたがる、非常に難しい問題と言えます。
モノゴコロでは、この難題に対し「意味を理解する」という現象をアルゴリズム化することに成功。現在は、アルゴリズムを実際に動作するシステムとして実現すべく取り組みをしています。
今回展示されていたのは、猫のぬいぐるみ・スマートフォン・消しゴムの3つ。
これらの普通のモノに対し、人工意識を搭載したイメージを紹介していました。ディスプレイを見ると、共通点のない3つのモノが雑談をしています。
■株式会社フジキン
ロボットゾーンに移動して最初に目にしたのが、レオナルド・ダ・ヴィンチ アンドロイド。
こちらは株式会社フジキンのブースです。
何回見てもリアルです。このリアルさで「ロボットテクノロジーを世界の子供たちに」と言われると、非常に説得力があります。
■株式会社クレスコ
作務衣を着たSotaくんが出迎えてくれたのは、株式会社クレスコのブース。
ロボットに関する2つのプロダクトの紹介がありました。
1つ目は「まるロボ」。
コミュニケーションロボットを簡単に動かすためのツール。ブラウザで制御することができ、プログラミング不要でロボットを動かすことができます。
ロボットで使われることの多い「呼び込み」「製品紹介」「受付」「出欠登録」などを、簡単に作ることができ、作ったアクションを組み合わせてロボットを動かします。受付使用時には、来客を知らせるメールを飛ばすこともできます。
現在、Pepper、Sotaと複数種類のロボットに対応しています。
2つ目は「湯けむりロボ」。
IBM Watsonと連携しており、ロボットからの質問に答えていくと、オススメの温泉をお知らせしてくれるというもの。
ロボットを使った対話型システムなので、温泉以外にも利用することが可能です。
■AIRO
水槽の中を優雅に泳ぐ、錦鯉ロボットです。連続で8時間前後駆動します。
ロボットとは思えない滑らかさで優雅に泳いでました。
今回見てきたのは以上です。
AI・人工知能ワールドは東京ビッグサイトで金曜日まで開催です。
また、AI・人工知能ワールドは来年から「AI・人工知能EXPO」として盛大に開催予定とのことで、来年が楽しみですね。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。