【SoftBank World 2016 徹底レポート(1)】 カラオケで歌って踊れるPepper、V-Sido×Songleとボーカルのボイスエンジン搭載

アスラテックが開発した「V-Sido×Songle」と、カラオケのJOYSOUNDでお馴染みのエクシングのボイスエンジンがコラボして、実に面白いPepperが「健康王国レク」のブースで展示されています。

ひとことで言うと「カラオケを歌って踊るPepper」なんですが、技術的には既報の通り、「V-Sido×Songle」を使ったもので、Pepperは曲調やリズムに合わせて自動の振り付けで踊っています。歌はボーカロイド風ですが、Pepperの声で歌っているものです。この技術もまた面白くて、エクシングが開発したボイスエンジンを搭載し、カラオケの歌詞を与えればPepperが自動的に歌うというしくみです。つまり、歌と振り付けはロボット(システム)が自動でやるのです。

カラオケを歌って踊るPepper

「残酷な天使のテーゼ」(テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング曲)をPepperの声で歌って踊るPepper、必見です

ひとことで言っちゃうと「カラオケを歌って踊るPepper」になるのですが、曲ごとにPepperに振り付けを仕込む必要もなく、歌詞を入れるだけでPepperが歌ってくれる、とても未来な感じのロボット・カラオケです。

ちなみにPepper World 2016 夏の開催前日に公開された報道関係者向けの内覧時には、「V-Sido×Songle」を開発したアスラテックのチーフロボットクリエイター吉崎航氏がセッティングの真っ最中。V-Sido OSの開発でも知られる、ロボット研究の第一人者のひとりです。

早速、お話しをお伺いすると、
「V-Sido×Songle は、ロボット制御のV-Sidoと音楽を解析するためのSongleを組み合わせた言葉です。どこからがサビか、どこがAメロ、どこがBメロなど、音楽の構造を解析する機能があります。解析したものを「音楽地図」と呼んでいますが、その構造とビート、曲調に合わせてロボットがタイミングを合わせて動き、更には激しすぎて危険な動きにならないか、転倒しないかなど、総合的な制御をリアルタイムに行っていく、というシステムです。Songleは曲の種類を分類する機能もあって「喜び」を表現するときに動きを変える、ということも可能です」とのことです。
やっぱりすごい。

吉崎氏とカラオケPepper

V-SidoとPepperのコラボに感銘したついでに、ついつい吉崎さんにお願いして、Pepperとのツーショット写真を撮らせて頂きました(ありがとうございました)

試作段階なので、今回の曲目としては「残酷な天使のテーゼ」や「どんぐりコロコロ」などに限られていますが、機会があれば是非、ご覧になってください。「健康王国レク」のブースです。

■関連リンク
【V-Sido × Songle × JOYSOUND】Pepperがカラオケの楽曲を歌って踊ることが可能に
https://staging.robotstart.info/2016/07/20/news-vsido_songle_pepper.html

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ロボスタ編集部

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