Pepperが相手の顔を覚えて、次に会った時に思い出して名前を呼んでくれる…
会社の受付でソレやってくれたら仕事の訪問でもな~んかとっても嬉しいし、行きつけのお店のPepperが名前で呼んでくれるようになったら、なんか常連客の仲間入り感がしてホッコリしそうだし、友達ん家のPepperが自分の顔と名前を覚えてくれたら友達よりもむしろPepperを親友と呼びたくなる、そんな今日この頃です。
それを実現したのはヘッドウォータース。多くのビジネス向けシステムインテグレーションやPepperをはじめとしたロボットを活用したシステム開発で知られる会社です。
サービス名は「SynApps」(シナップス)の「顔認識会社受付」、名前は直球ストレート。サービス名を言うだけで何をするシステムがわかってしまいます。
しかも、何人でも顔を覚え、相手に合わせて接客内容を変えられる機能があるとホームページには書いてあります。
Pepperにも標準の顔認証機能がありますが、Microsoft Azureと連携したシステムとかを使うと凄いのができるんじゃないかなぁ・・と思っていた人にはコチラ!!
ソフトバンクワールド2016のMicrosoft展示ブースにはこの「顔認識会社受付」Pepperがいるので、私の顔をまんまと覚えさせてきました。
初対面のPepperは「初めてお会いしますよね? あなたの顔と名前を覚えていいですかぁ♪」とか、可愛いことを言います。よっしゃ、覚えな。
と、いうことで、まずは名前を入力。実際には発話で読み取ることも技術的には可能ですが、まだ確実じゃないし、今回は特に周囲がうるさい展示会だから無理。タブレットから入力します。
名前を入力したら顔写真をパシャリ。
「あなたのお顔をしっかりと覚えました、次回、お越しの際はお声がけしますね♪」と言うPepper・・本当か?
たぶんこのまま続けてPepperに顔を見せたら、デモの仕込みで今覚えた名前を言うだけのアプリなんじゃないのか? と、別に疑っているわけではないけれど、そうじゃないことを確認してみることにしました。
一旦、私は姿をくらまし、ブラブラしてから再びPepperの前に。
するとPepperが「こんにちは♪」。
2~3秒の間が空いた後に「ロボスタさん、わざわざご足労頂き、ありがとうございます」
な、なんと!!
私が誰かをピタリと当てたのです。
しかも更に続けて
「あれ? 少し焼けましたか?ゴルフですかねぇ。僕もロボスタさんと一緒に回ってみたいです。今度、是非誘ってください♪」だと!
な、なんと・・さ、誘うよ、Pepper、必ず誘う!!
一緒に回ろう、グルグルと回ろう!!
って・・おいっ!!
さっき会ってから、展示会場にいただけなのに、顔が日焼けするわけあるか~い(お約束)。
というわけで、私の顔と名前はクラウドに送られ、分析され、蓄積されたのです。すなわち、Pepperは顔を見てクラウドのデータベースに合致する顔と名前データがあれば、何の操作もなく、私のことを知っている人のように名前で呼んでくれるというわけです。
説明員の方に聞くと認識率は約95%。さすがに前回はかけてなかったのに、ダテメガネをかけてきたり、帽子をかぶって来たら認識率は落ちるそうです。
展示しているシステムで約1,000人の顔と名前が覚えられるというのですから、かなり実用的だと思います。ただ、登録の人数が増えるほど、認識(識別)の時間が長くなる傾向はあるとのことです。
この後、アポイントがあればPepperがこのまま担当者宛にスマホやチャットワークなどへ来訪したことを通知をしてくれるように作り込むことができます。
展示ブースで見られない人は、このシステムの動画をどうぞ
【追記】
ソフトバンクワールドの第2日め、Pepperは昨日出会ったわたしの顔を、ちゃんと覚えていて名前を呼んでくれました(当たり前ですが)。やっぱりうれしい〜♪