Pepperに関する付加サービスをご紹介
ここでは「Pepperの広がる付加サービス」というテーマで、周辺領域と言っていい付加サービスのセッションのレポートをお届けします。
このセッションのテーマとして
これまで蓄積したPepper for Bizの活動データを基にした新たなメンテナンスサービスや、高まるインバウンド需要に対応するための翻訳作業などを代行するサービス、自社のPepperに更なる個性を出すための装飾サービスといった新たに提供される具体的付加価値をいち早く紹介する。(Webサイトより抜粋)
となっており、新たなジャンルのロボットビジネスが垣間見えたセッションとなりました。
リモートモニタリングでPepperの免疫を高める
本セッション最初に登壇したのは
SoftBank Robotics Europe
VP Chief Service Officer
Alain Hui Bon Hoa氏
今までのPepperは故障を起こしたら、修理を依頼していましたが、「スマートロボメンテナンス」によってPepperそのものが行動を起こして修理を行うということが可能になります。
リモートモニタリングで解析をして、故障を予測することが出来るようになります。
例えばバッテリーチャージされているか?パーツが老朽化しているか?これが分かるようになるとのことです。
人間はウィルスが外部から体内に入って来たら、白血球がそれをやつけるという「免疫」を発達させてきました。ロボットはクラウドとAIとによって人間の「免疫」が実現出来るようになります。
このサービスは8月2日からスタート、基本プランに組み込まれるとのことで追加料金などは無いとのことです。
ログを取って追跡していくことで、特別なメンテナンスサービスを購入する必要も無いので、既存のユーザーにとっては大きなメリットになります。
将来的にはロボットのヘルスケア産業ということも考えている様で、『街に薬局みたいなところがあり、ロボットが自ら3Dプリンタで故障したパーツを作る』なんていうこともあり得ると話していました。
キャラクター使用OKに
続いて登壇したのは
ソフトバンクロボティクス株式会社
コンシュマー事業本部 コンシュマー事業推進統括部 マーケティング推進課
木戸 参春氏
今までは、Pepperのキャラクター使用に関してはNGでした。
8月2日からキャラクター使用が出来るキャラクターライセンス事業をスタートするそうです。現在、料金や何を出来るかを検討中です。オフィシャルで使えるようになるようになるのは嬉しいですね。
クラウドソーシングを使用してコンテンツ作成を代行
3番手は
株式会社クラウドワークス
取締役 COO
成田 修造氏
現状ではPepperとお客さまは良好な関係を築けています。しかし、自社の商品・コンテンツの説明をするのは面倒な部分が多いので、お客さま対応度を高めるコンテンツ制作パッケージを作りました。
「スピーチ for Pepper」
Pepperがしゃべるスピーチ原稿を作成するサービス。
「プレゼン for Pepper」
4〜5枚のスライドとスピーチ原稿を作成するサービス。
「外国語 for Pepper」
インバウンドのお客さまに対して、日本語の文章を英語/中国語に翻訳するサービス。
「クーポン for Pepper」
値引率や有効期限を明示したクーポン画像を作成するサービス。
この様なクラウドソーシングを利用してパッケージ化することで、コストは1/10、納期は1/2になるとのことでした。
Pepperに服を着せる
4番手は
ボンユニ福岡株式会社
執行役員
泉 幸典氏
人を対象にユニフォームをつくってきたが、今後はロボットにもユニフォームが適用されるされるようになるのではないかと考え、ロボット専用のユニフォーム「ロボユニ」を作成したとのことです。
ユニフォームも5パターン用意してカラー展開も考えているとのことです。
また、このユニフォームはただの洋服ではなく、先端高機能素材と日本の優れた縫製技術によって作られています。
放電素材で電気を逃がす、熱を逃がす繊維を使い、独自のパターンで可動域まで考えられ、Pepperの可動部にも巻き込まれないようにもなっています。
重ね着に見えても1アイテムになっており、ファスナーで脱ぎ着させることが出来るので、お年寄りや女性、お子さんでも取り扱いが可能となっているとのことです。
フルオーダーデザインのオリジナルのユニフォーム作成もデザインなども可能となっています。
もちろん、ソフトバンクロボティクスさんの公認なので安心して使用することができます。
最後は
株式会社アイジェット
マネージャー
松浦 竜輔氏
株式会社アイジェット社は今まで3Dプリンタ事業を展開してきた企業です。
今回はPepperにステッカーを装飾するサービスを紹介しました。
3Dラッピングという技術を使いPepperにラッピングを行います。こちらも「ロボユニ」同様ソフトバンクロボティクスの公認を取っています。
いままで独自でラッピングを行い故障した際は有償修理となりましたが、このサービスを使うと通常同様の保証を受けることが可能になりました。
3つプランが用意されており、デザイン可能な範囲で「S/M/L」となっています。
コストを抑えたい方には、ロゴのみとなりますが、お客さま自身でPepperに貼る「セルフプラン」が。そして、デザイン可能範囲に自由にデザインが出来る「フリープラン」も用意されています。
こちらも8月2日から開始です。
よりパーソナライズに
今セッションのサービスを使うことで、Pepperをよりパーソナライズ出来るのではと思えるようになりました。特にビジネスにおいては独自色を出したいと考えるお客さまも多いと思いますので、上手く利用してみてはいかがでしょうか?