【Japan Robot Week 2016 レポートvol.3】中国の飲食店で働くロボット、日本進出なるか

10月19日-10月21日の期間で開催されている「Japan Robot Week 2016」にて、中国のロボット企業「穿山甲机器人公司(英語名:PANGOLIN ROBOT)」が、料理運搬ロボットや家庭向けロボットを日本向けに初公開した。

「穿山甲机器人公司」は、2004年に設立され、料理運搬サービスロボットの売上世界一を誇る中国のサービスロボットのトップメーカー。飲食店や銀行、ホテル、空港、映画館などあらゆる施設に様々なロボットを導入している。

幾つかのロボットが展示されていたが、今回の記事では編集部が特に注目した料理運搬ロボットを取り上げる。飲食店でウェイターの代わりに料理をテーブルまで運ぶことができるロボットだ。高さは155cm、重さは40kg。


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料理運搬ロボット「Amy」。一度に運べる重量は「15kg」。許可を得た上で、上から力を入れて抑えつけてみても腕が下がることはなかった。

テーブルまでは、レーザーセンサーで作った地図を基に行動する。また、足元についたセンサーにより、人が目の前を横切れば動きを止めるのでぶつかったりすることもないそうだ。通路が広ければ、止まらずに避けて進むこともできる。


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足元にはセンサーが付いている

音声での対話(現在は中国語のみ)ができる他、胸のタブレットでテーブルナンバーを打ち込むことで、指定のテーブルまで料理を運搬させることができる。お客はこのタブレットから料理の注文をすることも可能だ。


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タブレットをタッチすることで運ぶテーブルを選ぶことができる

頭の部分にはカメラも付いており、遠隔地から店内を監視することもできる。

穿山甲机器人公司のブース担当者に「日本進出に向けて何がネックになる可能性があるか」と尋ねると、飲食店の通路の狭さをあげた。日本のレストランでは、特に繁華街であればあるほど、店内の作りは狭い。そのため「少し大きめの造りの飲食店にまずは導入していきたい」と語った。

すでに中国では、同社の料理運搬ロボットが1,000台導入されている。各店舗に1-2台ずつ導入されるとのことで、少なく見積もっても500店舗では同様の料理運搬ロボットが働いているということになる。12時間連続稼働することができるため、一般的なお店であれば問題なく1日の業務を行うことができる。


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価格は80,000元(日本円で約122万円)。パッと見た印象では200万円〜300万円はすると思ったが、その辺りはさすが中国だと感じた。

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ロボスタ編集部

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