【Pepper アプリレビュー】介護施設で活躍してます!〜「ケア樹あそぶ」
介護施設で活躍するコミュニケーションロボット
介護施設は人出不足で悩んでいるという声もよく聞きます。その中で、コミュニケーションロボットに注目が集まっているそうです。
コミュニケーションロボットが介護施設に入所されている方の話相手になったり、レクリエーションを担当したりすることで、職員の方の負荷を減らそうという取組みが色々な施設で行われています。
今回ご紹介するのは、介護施設向けにグッドツリーさんが作成したアプリ「ケア樹(けあき)あそぶ」です。
豊富なコンテンツ
この「ケア樹あそぶ」では様々なコンテンツが提供されています。その一部を見ていきましょう。
先ずは日常会話です。
「Pepper」の口調はとてもゆっくり。お年寄りの方でも聞き取りやすくなっています。
会話の内容も工夫されていて、何となくキャッチボール出来ている感じになりますね。
秋なので童謡の「もみじ」を歌ってみます。
実際に歌う前には、「もみじ」を連想するような話を「Pepper」がしてくれます。
入所の者のみなさんで「もみじ」を歌うといった感じですね。
もちろん、「もみじ」以外にも様々な童謡が用意されていました。
続いて「祭り漫才」という項目を選んでみました。
どうやら、施設などでお祭りなどが催された際にお話と歌を歌うようです。
「Pepper」が披露してくれたのは、福島県の相馬地方の民謡「相馬盆唄」でした。
そしてもう一曲、島倉千代子さんの「七夕おどり」も披露してくれました。
どうやら夏祭りって感じですね。
ちょっと趣きを変えて、頭をつかうコンテンツを見てみましょう。
これは「サラリーマン川柳」。みんなで川柳を作るってことですね。
いくつか例を挙げてくれました。
「記念日に 今日は何の日? 燃えるゴミ!!」
こんな事を本当に言われたら、立ち直れないと思います…。
テーマに沿った話もしてくれます。選んだテーマは「政治家」
田中角栄元首相の話をしてくれました。
「ロッキード事件」がどんな事件か知っているか「Pepper」が聞いてきました。
「知ってる」「知らない」によって対応が変わるようです。
今ご紹介した以外に数多くのコンテンツが用意されていて、季節やシチュエーションに合ったものを提供することで飽きさせないような工夫が詰め込まれています。
実証実験の成果
この「ケア樹あそぶ」は20回以上の介護事業所で実証事件を行い、様々な専門家と共同開発された介護施設用のアプリとなっています。
上述した様に、声のトーンやスピードなども考えられていますし、ただ歌うのではなく、その前に導入部を用意するなど様々なところに知見が入っている様に感じました。
今回は試せませんでしたが、大画面テレビに出力したり、スマホで操作したりなども可能とのこと。また、ネットワークなどもキチンと設定することで、コンテンツの更新も行われるとのことです。
介護施設に当たり前のようにコミュニケーションロボットがいるというのは、決して遠い日の話じゃないんでしょうね。
懐かし度:★★★★
※「Pepper」が働いている職員の方、施設の入所者の方の両方に喜んでもらえれば嬉しいな。
株式会社グッドツリー 「ケア樹あそぶ」公式サイト