オープンイノベーション協議会によるロボット分野の新ビジネス創出ワークショップが開催されました

オープンイノベーション協議会(JOIC)による、新ビジネス創出ワークショップが10月21日、11月8日の二日間の日程で行われました。


JOICではオープン・イノベーションの推進に関するセミナーやワークショップなどの各種イベントを定期的に開催しており、第6回となる今回はロボット分野をテーマにしたワークショップを開催しました。


近年、様々な産業でロボット技術の活用が期待され、ベンチャー企業や大手企業による新規事業が次々と立ち上がっています。日本政府も「ロボットによる新たな産業革命」を打ち出し、広範な産業におけるロボット活用を後押ししています。一方で、これまでにない市場であることから事業の推進にあたり、悩みを抱える企業も少なくはありません。


このような状況の下、単独企業での取り組みには限界があるため、他社との提携、特にベンチャー企業との提携が注目されています。


今回のワークショップでは、実際にロボットビジネスを推進している、アスラテック株式会社 事業開発部部長 羽田卓生氏と、わたくしロボットスタート北構武憲がゲスト講師を務め、有限責任監査法人トーマツ兼トーマツベンチャーサポート株式会社 ロボット・ドローンインダストリーリーダー 瀬川友史氏をファシリテータとし、以下の内容で二日間の日程でのワークショップを行いました。


第1日:ロボット業界動向の理解
  ・オープニング(アイスブレイク&自己紹介)
  ・ゲスト講師による講演
    ロボット業界概観、歴史、最新動向
  ・グループワーク
    ロボット新ビジネスへの期待(なぜ着目しているか)
    ロボット新ビジネス企画・推進の課題(悩みごとは何か)
  ・ゲスト講師による課題提起と第2日のためのプレワーク説明
  ・自社のロボット新ビジネスの企画および推進策の素案作成
    ロボット業界の中で、自社はどのロールを担いたいのか
    自社のロボット新ビジネスの顧客と提供価値
    上記を推進するためのオープンイノベーション方策

第2日:オープンイノベーション推進の段取りとポイントの理解
  ・オープニング(ファシリテータによるプレワークの振り返り)
  ・グループワーク
    ビジネス素案の共有と議論
    参加者同士の提携シミュレーション
    グループ内の振り返り
  ・ゲスト講師による総括

ファシリテーターの有限責任監査法人トーマツトーマツベンチャーサポート株式会社 ロボット・ドローンインダストリーリーダー 瀬川友史氏

ゲスト講師のアスラテック株式会社 事業開発部部長 羽田卓生氏

ゲスト講師のロボットスタート株式会社 取締役副社長 北構武憲

ファシリテーターとゲスト講師による、ロボット業界概観・歴史・最新動向などについての座学

1日目ではロボットビジネスに対する期待と、ビジネスを推進するための課題を各社ごとに持ち寄り、共有しました

会社の垣根を超えて、参加者同士での熱のこもった議論が各所で行われました

2日目はロボットに関する新ビジネスの企画案について、各社議論を行いました

チームごとに議論された内容の発表を行い、ロボットビジネスに対する理解を深めていきました

2日の日程を終えての集合写真です。ご参加いただいた皆様、スタッフの皆様おつかれさまでした

ゲスト講師を勤めての感想(ロボスタ北構)

平日の半日の2日間が拘束されるという会社員にはなかなか厳しい条件でしたが、その分ロボットビジネスに対して熱意のある方々にお集まり頂きました。自社の強みと弱みを改めて見つめ直し、各社ごとのロボットビジネスに対する考え方を共有することで、ビジネス創出のための多くのヒントを得ることが出来ました。各社のロボットビジネス、新規事業開発のご担当の方と交流が行えたのも非常に得るものが多かったです。

このような内容が無料で開催していただいたNEDO様に感謝致します。このようなワークショップがまた開催されることを期待します。

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北構 武憲

本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。

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