英サルフォード大学のクレプス博士、セックスロボットの有用性を語る
英・ミラー誌が、英サルフォード大学教授のデイヴィッド・クレプス博士の語るセックスロボットの有用性について報じた。
セックスロボットに一体どんなメリットがあるのか、クレプス博士の考えを紹介したい。
性犯罪の再犯防止に役立つ可能性がある。
クレプス博士によれば、セックスロボットは、小児性愛者や危険な性的逸脱者の治療に使うことで、性犯罪の再犯を防ぐ効果があると語る。テレディルドニクス(Teledildonics)として、セックスロボットを遠隔操作で治療行為に利用するというものだ。
クレプス博士は語る。「セックスロボットは、教育的ツールとして、健康的な行動を強化し、違法行為を阻止できる。今後セックスロボットはセラピストによって使用される性犯罪者向けのツールのひとつになるだろう。」
なお、以前紹介したが、ジョージア大学のロボット工学エンジニア、ロン・アーキンもセックスロボットで性犯罪を減らせるという同じ考えを表明している。
遠隔地のパートーナーとの性体験を提供できる。
クレプス博士は性犯罪再犯防止以外にも、セックスロボットには使い道があると語る。
結婚カウンセリング領域でも使われる可能性があるという。具体的には、夫婦が地理的に離れている場合、夫を喜ばせるために妻によってセックスロボットが遠隔操作されるというのだ。遠隔セックスロボットは、性行為に関わる精神病、福祉的観点、高齢化などの様々な状況で役に立つ可能性が高いという。
博士は語る。「ベッドルームに大人のおもちゃを使っているカップルがたくさんいることは分かっている。技術の進化と共におもちゃは遠隔から制御できるようになり、ネット経由で遠隔地にいるパートナーと共に性的快楽を得ることができる。このおもちゃ以上のセックスロボットが登場するのは全く驚くには当たらない。」
なお、博士は、「調査の結果、セックスロボットが人間同士のセックスに完全に取って代わるものではなこともわかっている。」とコメントしている。
ロボットテクノロージが生み出す「性」の未来、賛否両論あるものの、議論する価値のあるテーマだと思います。また新しい動きがあれば紹介していきます。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。