【ウェアラブルEXPO】セメダインの「暖房付きパーカー」は体を約30℃に暖めてくれる

現在開催中のウェアラブルEXPOのセメダインブースでは、ファッションデザイナーのOlga氏がデザインを行った「暖房付きパーカー」が展示されていました。

今回のウェアラブルEXPOの楽しみの一つでもあったのですが、どういう原理で暖まるのかということが気になったので、ブースでお話を聞いてきました。


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ファッションデザイナー Olgaさんと「HEATER PARKER」

Olgaさんはデジタルハリウッド大学大学院12期生で、昨年のウェアラブルEXPOでセメダインが展示を行った「着るセメダイン」のデザインも手がけています。昨年は着物をLEDで光らせるという展示を行っていました。

昨年のウェアラブルEXPOで展示され大きな反響を呼んだ「着るセメダイン」

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そして今回展示されている暖房付きパーカー・HEATER PARKERは、導電性接着剤(SX-ECA)を用いたアイロン接着できる電子回路を活用した暖房機能のあるパーカーです。昨年の展示では、着物に導電性接着剤を縫い付ける形で導電を行なっていましたが、今回のHEATER PARKERでは、より簡単に導電性接着剤を活用できるように、TPU(熱可塑性ポリウレタン)製のシートに導電性接着剤でヒーター回路を印刷し、固まったあとにそのシートを生地にアイロンで熱融着する形で接着しています。


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シートに回路が印刷されており、それをアイロンで衣服などに貼り付けることができるため、簡単に導電性接着剤を活用することができる。

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今回のパーカーにはUSBポートが備え付けられているため、そこにモバイルバッテリーを接続することで、導電性接着剤に電流が流れ、組んだ回路の通りそこから熱を発するようになっているのです。発生する熱は30℃程度に保たれています。

ちなみに、残念ながらこの「HEATER PARKER」の販売は未定だそう。


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発生する熱は30℃程度。実際には20℃であっても寒い場合で着用すると非常に暖かく感じるという。

昨年行なったLEDを光らせるという使い方も、今回の暖房機能も、Olgaさんやセメダインが考える構想のうちのたった一部でしかないそうだ。

導電性の回路をあらゆるものに融着させることができるので、木製素材等、布地ではないものにも貼り付けることができるのです。そのため、温め可能な弁当箱や、温め可能なコースターなども作ることができます。また、別の回路を書くことで、暖める以外の活用方法も考えられます。


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温め可能な弁当箱の例。このように貼り付けることができるのは平面だけではない。

「着るセメダイン」を昨年発表して以降、様々な会社から問い合わせがあったようで、実際に事業化も着々と進んでいるようです。ちなみに導電性接着剤には銀粒子が配合されているようですが、今回暖めるために大きめの回路を作ったシートであっても「数百円程度」で作れるそう。セメダインとしても、パートナーを増やして、導電性接着剤を広めていきたいと考えているようです。今後の展開が非常に楽しみですね。

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望月 亮輔

1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。

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