2月2日、渋谷Dots.にて、「Tokyo HoloLens Meetup vol.1」が開催された。
HoloLensとは、マイクロソフトが開発する自己完結型ホログラフィックコンピュータ。HoloLensを掛けることで、仮想空間を現実空間に投影することができる。
Microsoft HoloLens
その「Hololens」の日本正式上陸を、「みんなでお祝いしましょう!」という趣旨で開催されたのが今回のイベント。前半のハンズオンでは、HoloLensの概略に関する紹介が行われたのち、各々がメンターの元で開発を行う時間が設けられた。
15時から始まった本イベント。17時半頃からは、Sharing機能体験が行われた。Sharing機能というのは、HoloLensを掛けた人たちで同じ仮想空間を共有するという機能。1台のHoloLensを基準にし、そこに他のHoloLensでログインしていく。
集まった約80名のホロレンザーのうち半数以上が同じ空間の体験を行なった。約80名、約80台のHoloLensが集まったイベントは、世界最大規模だという。
実際に体験をさせて頂いたのだが、HoloLensを掛けている人だけが共有できている空間にワクワク感を感じた。
ただ、HoloLensを掛けていない人にとっては、とにかく異様な光景であることは間違いない。
ホロラボCEOの中村さんによれば、海外では30台程度が繋がった例があるようだが、約80台ものHoloLensが同時に開けた空間で繋がったのは世界でも初めてのことだそう。
一番大変だったのはネットワーク。今回は最大500名程度が接続可能なWi-Fiを用いて行われた。
中村さんは「とにかく繋がったことが嬉しかった。今後のMeetupでもこれ以上のデバイスが同時につながる機会は、ほとんどないのではないか」と話した。
ロボスタにもHoloLensが一台あるため、これまでにも体験をしたことがあったが、HoloLensの一番の魅力は同時にいくつものデバイスが接続された瞬間にあるということがわかった。一人で仮想空間を見るのであれば、VRでもできる。しかし、この空間を位置も正確に、広い空間で一緒に共有できるのがHoloLensの魅力だ。
後半のMeetupでは、交流会のほか、ライトニングトークなどが行われた。将来、HoloLensをかけることが当たり前の世界になったとしたら、どんな面白い世界が広がるのだろうか。そんな期待感を感じさせるイベントだった。
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望月 亮輔1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。