掃除機付きロボット? Oculus 5について調べてみました
こちらのOculus 5を手がけているのは中国のAbilix社。
Abilix
20年以上、教育用ロボットを開発・製造しており、31カ国以上の10,000以上の学校へSTEMプロジェクトを提供してきました。STEM教育とは、「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Mathematics(数学)」の頭文字から取られた単語で、これら領域を一括して扱う教育のことです。特に「STEM」の発祥の地であるアメリカでは約10年前から盛んになってきています。
パンフレットを開いてみると、Oculus 5がどこからやってきたのかが書いてありました。今から1,000年後の未来の火星からやってきたOculus 5は、STEM教育向けロボットであるとともに家庭向けロボットでもあるそうです。
家庭向けロボットということで、底面にサイクロン掃除機の機能がついており、部屋の掃除プログラムも作ることもできます。これは便利!
一般的なコミュニケーションロボットに搭載されている「顔認識機能」「音声認識機能」もありますので、家族の認識も可能です。
STEM教育向けということで、5種類の開発用アプリが用意されています。
ロボットの利用方法を知るためのアプリです。
・Oculus Programming
最小限のブロックを使ってプログラミングを行うアプリです。一番初歩的なプログラミングアプリと言えます。
・Abilix Chart
フローチャートを使ったプログラミングを行うためのアプリです。
・Abilix Scratch
子ども向けプログラミング言語のScratch風アプリです。グラフィカルな環境でプログラミングを行うことができます。
・Skill Creator
移動に関するプログラミングを行うためのアプリです。どのように移動させるかを設定できます。
これらのアプリは、Apple Storeと、Abilix社によるアプリストアの「Abilix App Store」からダウンロードできます。また、Abilix社による「Abilix Skill Store」からはOculus 5用のskillをダウンロード可能です。
ハードウェアのスペックは以下の通り。
重さ:2.8kg
OS:Abilix Brain 2.0
センサ:24ヶ所(温度センサ、タッチセンサ、超音波センサ、赤外線センサ、GPS、他)
アクチュエータ:27個
ステレオスピーカー
こちらの公式YouTubeを見ていると、利用イメージがわいてきますよ。
Abilix – Oculus 5
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。