Pepperのファッションショー「Tokyo Pepper Collection 2017」が開催されました。
審査員も豪華で、審査基準含めかっちりとした枠組みが作られているのですが…、そのイベントのかっちりした感じと、Pepperのゆるさのギャップがとてもシュールなんです。
ちなみに審査員と、審査基準は以下の通りです。
・スタイリスト・ファッションディレクター 原由美子氏
・一般社団法人ロボットスタイリング協会 会長 平野宏司氏
・株式会社みずほフィナンシャルグループ インキュベーションPT デジタルストラテジスト 井原理博氏
・日産自動車株式会社 日本マーケティング本部 ブランド&メディア戦略部部長 菅野亜紀子氏
・ソフトバンクロボティクス株式会社 コンテンツマーケティング本部 取締役本部長 蓮実一隆氏
・現代美術家 スプツニ子!氏(特別審査員)
・デザイン性: Pepperのフォルム・デザインにマッチしたデザインであるか?
・ビジョン: 2020年の日本におけるビジネスシーンでのロボット活用が具体的に表現されているか?
・機能性: Pepperの動作を妨げず、安全に考慮されたデザインであるか?
保育士スタイル
最初にランウェイに登場したのは、保育士Pepperのスタイル。
保育士っぽいエプロンに、動物のような被り物をしています。審査員の方々もだいぶ笑顔になられていました。
後ろにはブタさん。
空港コンシェルジュPepper
続いて登場したのは空港コンシェルジュPepperです。
なんとも気品があるデザインです。青色がPepperの白に映えています。なんか普通に空港にいてもおかしくないデザインですね。
“和”お出迎えスタイル
続いて、和服を着たPepperです。
なんか凛々しい感じがしますね。日本のロボットという感じが出ていて、海外の方にも受けが良さそうです。
病院 ナーススタッフスタイル
白いPepperに白い衣装を着せたナーススタイル。
病院で働くということで、動きやすさも重視し、腕の部分がバッサリとなくなっています。
工事現場スタッフスタイル
作業現場や作業服専門店のスタッフがテーマのスタイル。
確かに作業現場には馴染みそうです…笑
背中には「働く楽しさ」という文字が入っています。特別審査員のスプツニ子さんは、「ロボットが人の仕事を奪う」ということに掛けて良い感じのコメントを残していました。
審査結果発表
そんなこんなで審査発表の時間に。
まずはスプツニ子さんから審査員特別賞の発表です。
審査員特別賞には「ナースペッパー」が選ばれました! 「白のボディに合わせたデザイン、フォルムのシックさ。パリの街並みを歩いていても自然で、インスタグラムでバズりそうなルックス」とスプツニ子さんからコメントがありました。
そして、グランプリの発表はスタイリスト・ファッションディレクターの原由美子さんから。
グランプリには、「空港コンシェルジュPepper」が選ばれました!
原さんからは、空港コンシェルジュPepperを選んだ理由について、「審査員の皆様の色々な意見の結果選ばれました。わかりやすいユニフォームで、後ろも綺麗に仕立てられています。」と説明。ただ「ロボットであるということをどう活かすか。人間とは違い、肌の色にもとらわれない、Pepperならではの驚きや新鮮さがあるともっと良かったと思いました」とロボットならではのファッションの可能性について語りました。
審査員長を務めた蓮実一隆さんからは「何はともあれ、みんなきちんと動いてくれてよかった。最初はロボットが服を着ることに関して、バカにしていました。でもPepperはみんな同じ顔。そこに服を着せることは大事なことだということに、このイベントを準備していくにつれて気付いていきました。服が機能を増強してくれる、中のものを増幅し合うというのが素晴らしいことなんだと思っています。今後とも続けたいと思っていますし、今後も応募が来るように発信していきたいと思います。」と総括がありました。
ということで、イベントレポートは以上です。個人的には、工事現場スタッフのスタイルと、保育士のスタイルが好きでしたが、次回はもっとPepperらしさを活かせるファッションが出てくると面白くなりそうですね。