第1回タピアアイデアソン「最優秀賞はどのアイデアに?」アイデア発表、入賞作発表レポート!

7月17日(月・祝)、東京・内田洋行ユビキタス協創広場 CANVASにて「タピアアイデアソン」で開催されたタピアアイデアソン。

アイデアソンのテーマは「2020年の暮らしと学校を考える」。シチュエーションを「家庭」か「学校」から選び、それぞれにあったタピアの活用アイデアをチームごとに発表し、アイデアの魅力を競い合いました。

後編は各チームからのアイデア発表と入賞作の紹介です。

その前に、参加チームのアイデアを審査する審査員の方々は以下のとおりです。

アライドアーキテクツ株式会社 代表取締役社長 中村壮秀 氏
パワープレイス株式会社 常務取締役 リレーションデザインセンター長 村浩二 氏
ヤフー株式会社 IoTビジネスサービス マネージャー 和波豊 氏
株式会社MJI 代表取締役 永守知博 氏
株式会社MJI 副社長 Donovan Yeh 氏

以上5名の審査員の投票によって「最優秀賞」「優秀賞」「ヤフー賞」が決定します。


審査をする審査員。左から村氏、中村氏、和波氏、永守氏、Yeh氏


アイデア発表


チームH:ロボット転校生


チームHが選んだテーマは「学校」。学校生活では色々な悩みがあります。クラスでグループが出来たら固定化してしまったり、共通の趣味の人がいなかったり、変化が少なかったり。



そこにタピアがクラスの転校生としてやってきます。



5月にタピアが転校生としてやってきたとしたら、その月はみんなで転校生のタピアにいろんなことを教えましょう。クラスで流行っていることや授業内容、その土地固有の話題もいいかもしれません。

6月になり、いろんなことを知ったタピアから生徒のみんなに質問します。交流を深め、更にいろんな情報を身につけていきます。

7月になるとすっかり仲良くなったタピアと楽しい毎日を過ごしますが、夏休みの宿題も大事なことです。そんな時、タピアがスケジュールの調整をしてくれます。

8月の夏休み明け。なんとタピアが転校することが決まりました。今までの楽しい思い出はいっぱいの写真で記録されています。転校先の学校でタピアが上手に馴染めるように、みんなでメッセージを録画しましょう。

システム構成はこちら。様々な土地にいるタピアが集めた情報はmyThingsを介してクラウドに保存されます。



ビジネスモデルは、タピア導入の初期費用は無料とし、各学校で集められた情報を企業に販売する方法を検討しています。タピアが多くの学校に設置されるほど様々な情報があつまるので、ビジネスチャンスが広がることでしょう。




続いて、審査員からの質疑応答です。


(Q)転校させる理由は?
(A)端末そのものを輸送させることで「存在感」を演出することを狙っています。同時に、「うちの学校のタピア」「よその学校のタピアという」気持ちを創出する狙いもあります。


(Q)過去のデータの流用はどのように考えてますか?
(A)転校により情報のやり取りを通じて学校をつなげていこうと考えています。これにより学校を越えた友達を作ることも出来ると想定しています。


(Q)何台くらいのタピアでの展開を考えてますか?
(A)多くの学校にタピアを広げるために初期費用無料で考えています。1クラス1台で考えているので、クラス単位での配備で検討しています。


(Q)もし1,000台のタピアで広がれば、色々な情報が集まってきて面白そうですね。
(A)台数が多ければ多いほど、どの地域で何が流行っているかなども分かるようになると思います。

チームHの発表は以上です。



チームE:おもひで係「たぴ子」

チームEが選んだテーマも学校です。出席番号0番の「たぴ子」が、卒業アルバムには残らない学校の日常風景を思い出に残します。



時には先生からの質問にも答え、休み時間には「たぴ子」から話しかけます。こんな「たぴ子」にみんな自然な表情を見せてくれるはずです。

授業中は手を上げるなどのアクションを写真で撮影。同時に授業を動画で記録します。

休み時間は教室で遊んでいる子どもたちを、音の大きさで盛り上がりを検知して写真・動画を撮影します。もちろん「たぴ子」に「撮って!」と話しかければいつでも写真を撮ってくれます。

このアイデアのメリットとして、親は学校の日常生活を知ることが出来る、写真を見た親と子の新しいコミュニケーションが生まれる点が上げられます。

学校にとっても、卒業アルバムの制作費削減や、生活ノート・通信簿の内申書作成補助のメリットがあります。

みんなの友達たぴ子はおもいで係。素敵な思い出を一緒にたくさんつくりましょう。




続いて質疑応答です。

(Q)授業中タピアは何をしていますか?
(A)教室の四隅にタピアミニがいて、机の一番うしろの席にタピアが座っている状況で、休み時間になったらそこに子どもたちが集まることを想定しています。誰も発言がない時に、先生がタピアに振ったらなにか答えてくれて授業を活発にするという役割もいいと思います。


(Q)1つの教室に複数のタピアがいるとうるさくないでしょうか?
(A)複数間で会話が被らないなどの調整が可能であれば、問題ないと思います。移動教室でも顔認識してクラスのメンバーを把握するなどの検討もします。

質疑応答は以上です。



チームB:タピアと未来のがっこう


チームBが選択したテーマも学校です。タピアを使った未来の学校を考えてみました。


2050年の学校を考えてみました。


2050年には様々な技術を活用し、従来式の教育ではなく、コミュニティ、社会性、クリエイティビティに重きを置いた教育が行われるでしょう。


2050年には、タピアが時には教材に、時にはアドバイスを、時にはAIを活用するようになっているでしょう。




もうちょっと近くの2020年の教育を考えてみます。学校入学時に一人一台のタピアが配られて、一緒に育ってくれます。自分の正確に気づいたり、検索や自習のサポートをしてくれることでしょう。


こちらがシステム構成図です。


もしかしたら、将来はタピアに憑依したナポレオンが先生になって授業を教えてくれるかもしれませんよ。


質疑応答です。

(Q)複数人で一台のタピアを共有するならどういう形になりますか?
(A)今回のシステムでは一人一台で考えたので、複数人で共有するイメージはしていませんでした。


(Q)どこから「憑依」という考え方が生まれたのでしょうか?
(A)クラスのあの女子と話したいけど実際に話が出来ない時、その女性を憑依させたタピアと話すことでトレーニングになるというアイデアから発想を膨らませていきました。

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ロボスタ編集部

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