【最新スマートスピーカー徹底比較】今すぐ買えるおすすめAIスピーカーは? 「Amazon Echo」「Google Home」「Clova WAVE」

LINE、Google、そしてAmazonの3社が出揃った国内スマートスピーカー(AIスピーカー)市場。今回の記事では、現在日本で購入できるスマートスピーカーだけを対象に、悩んでいる人に向けて、どれを買うべきなのか様々な観点から提案をしてみたい。

以下過去の比較関連記事も参考にして頂きたい。




今回対象としたスマートスピーカー

今回は、2017年11月11日時点で国内で購入もしくは予約可能なもの、以下6機種のみを対象とした。

対象としたスマートスピーカー

・Amazon
 Amazon Echo Dot
 Amazon Echo(※ 日本で購入可能な「第2世代」)
 Amazon Echo Plus

・Goole
 Google Home
 Google Home Mini

・LINE
 LINE Clova Wave

では、様々な観点から、それぞれの機種を比較していこう。



価格で選ぶなら?

新しいもので「まずは機能を体験してみたい」「極力安いものがいい」ということであれば、以下の順番でオススメ。


価格で選ぶなら

1. Amazon Echo Dot
  5,980円→プライム会員は3,980円
2. Google Home Mini
  6,480円
3. Amazon Echo
  11,980円→プライム会員は7,980円

Amazonのプライム会員であり、かつ11月17日までに予約リクエストをすると、「Echo Dot」が2,000円オフ、「Amazon Echo」が4,000円オフとなるキャンペーンがある。「Echo Dot」はキャンペーンがなくても一番安い上に、キャンペーンがあることで圧倒的に安くなるのだ。また、本来1万円を超える「Amazon Echo」も、キャンペーンを適用することで低価格モデルに近い価格設定になるため、割引率という意味で今最もお得なのは「Amazon Echo」だろう。

同一メーカーから複数モデルがラインナップされている場合、基本的に価格が高いほうが音質が良いが、できること自体に差はない。音質を重視するわけでなければ安いものを購入して良い。



サイズで選ぶなら?

例えばテーブルの上に常に置いておきたいから「小さいほうがいい」ということであれば、以下の順番でおすすめだ。


サイズで選ぶなら

1. Amazon Echo Dot
  32 x 84mm、163g
2. Google Home Mini
  42 x 98mm、173g
3. Google Home
  143 x 97mm、477g
4. Amazon Echo
  148 x 88mm、821g
5. LINE Clova Wave
  201 x 86mm、998g
6. Amazon Echo Plus
  235 x 84mm、954g

「Echo Dot」、「Google Home Mini」は明らかに小型であることがわかる。ただし、後述の音質についてはサイズ・重量が大きいモデルのほうが良いため、そことの比較になるだろう。



音質で選ぶなら?

スマートスピーカーは、賢い「スピーカー」だ。だからこそ、その音質にこだわるということであれば、以下のモデルがオススメだ。


音質で選ぶなら

1. LINE Clova Wave
  2.5インチウーファー(20W)/1インチツイーター(5W)

2. Amazon Echo Plus
  2.5インチウーファー/0.8インチツイーター

3. Google Home
  2.0インチ ドライバー、2インチデュアルパッシブラジエーター

音質については「好み」もあるため、順位は参考程度に考えてもらいたい。また、次で示すように、他に音が良いスピーカーを持っているのであれば、3.5mmオーディオ出力が可能なモデルを選ぶというのも良いかもしれない。



外部スピーカー接続で選ぶなら?

3.5mmステレオジャックで外部出力して、他のスピーカーにつなげられるかどうかも人によっては重要な観点だ。その場合本体自体の音質によって左右されず、以下の順番でおすすめしたい。


外部スピーカー接続で選ぶなら

1. Amazon Echo Dot
  3.5mm端子あり
2. Amazon Echo
  3.5mm端子あり
3. Amazon Echo Plus
  3.5mm端子あり

現在購入可能なものの中では、Amazonファミリーのみが、3.5mmオーディオ出力が可能だ。外部スピーカーを使う前提であれば、本体スピーカーが小さい「Echo Dot」で十分という意味で上記の順位とした。



カラーバリエーションで選ぶなら?

家庭内に置くデバイスとして、インテリアに馴染むかどうかは重要だ。その際に「カラーバリエーションを持っているか」という観点では以下の3つがおすすめだ。


カラーバリエーションで選ぶなら

1. Amazon Echo
  チャコール、サンドストーン、ヘザーグレーの3色
1. Google Home Mini
  チョーク、チャコール、コーラルの3色
1. Amazon Echo Plus
  ブラック、ホワイト、シルバーの3色

ここにあげた3つは、3色展開をしている。「Amazon Echo」については海外では全6色展開だったが、日本では3色展開となっている。今後バリエーションが増えるのかどうかは注目したい。

またカラバリについては、海外ではサードパーティ製の専用ケースなども出ているため、将来的にはより自分好みの見た目に変えていくこともできるだろう。



バッテリー内蔵で選ぶなら?

スマートスピーカーを家の中で簡単に移動させたり、外で使いたいといったニーズがある場合には、バッテリーを内蔵しているモデルが魅力的だ。


バッテリー内蔵で選ぶなら

1. LINE Clova Wave

その場合、現在買えるという意味では「LINE Clova WAVE」が唯一の選択肢になる。

なおバッテリーが内蔵されていない機種でも、海外ではサードパーティーから「外付けポータブルバッテリー」が販売されているため、今後はあらゆる機種が持ち運び可能になっていくだろう。



スキル・アクション・アプリ数で選ぶなら?

スマートスピーカーには、スマートフォンの「アプリ」のように、機能を拡充していくものが用意されている。AmazonとLINEはそれを「スキル」と呼び、Googleは「アクション」と呼んでいる。このアプリケーションの多さでスマートスピーカーを選ぶとするならば、以下がオススメとなる。


スキル・アクション・アプリ数で選ぶなら

1. Amazon Echo Dot
1. Amazon Echo
1. Amazon Echo Plus

この観点ではAmazonの独壇場だ。グローバルでは26,000スキル以上が開発されており、国内でも発表時に既に100社265スキルが用意されている。一方Googleは正式発表こそしていないが20程度のアクションがある。LINEについては公式スキルのみとなる。

もちろんこれは現時点での状況であり、今後どのように変化していくかはまだわからない。



音楽サービスで選ぶなら?

まず定額制音楽配信ストリーミングサービスの「Amazon Music Unlimited」、「Google Play Music」、「LINE Music」などに既に加入している場合はそれが使えるスマートスピーカーを選ぶことをおすすめしたい。しかし、もしスマートスピーカーの購入に併せて音楽サービスも検討するということであれば、自分の聞きたいアーティスト、曲、ジャンルがそれぞれのストリーミングサービスでカバーされているかが重要だ。とは言え、実際のところ好みの曲がカバーされているかは使ってみないとわからない部分も多い。となると曲数が多く、月額料金が低いものを選ぶのが無難と言える。


音楽サービスで選ぶなら

1. Amazon Echo Dot
1. Amazon Echo
1. Amazon Echo Plus
  Amazon Prime Musicは約100万曲、プライム会員3900円(年額)であれば無料。
  Amazon Music Unlimitedは4,000万曲以上、月額980円。
   プライム会員なら780円。Echoから申し込むと月額380円。
2. Google Home Mini
2. Google Home
  Google Play Musicは4,000万曲以上、月額980円。
3. LINE Clova Wave
  LINE Musicは2,400万曲以上、月額960円。

Amazonは、他社に比べて劇的に安いサービス展開をしている。この部分だけを見ても、Echo購入後に申し込める「Amazon Music Unlmited」の「Echo Plan」が一押しだ。

僕はこう思った:

人によってこだわるポイントは違うとは思いますが、今回の評価ではAmazon Echo Dotが総合的にコストパフォーマンスが良いデバイスという結論になりました。今後各社まだ未発売のデバイスも控えているのでおすすめデバイスは変わっていくと思いますが、今買うならEcho Dot、おすすめです。



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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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